紙の本を電子本と比べた場合、紙の本の最大のメリットは「紙の本で読んだ方がより深く理解でき、紙の本の方が長く印象が残る」点です。この点については専門家の方々が研究を進めていますが、私は「紙のフィーリング」というものが大きいと考えています。また本を三次元で見て表紙、挿絵、全体の厚みや読み進んだページを立体的に捉えることで本をナビゲーションすることを楽しむ感覚が読書には必要なのではないか?と私は考えています。
別の切り口でいうと電子本はデジタルですが、紙の本はアナログです。DX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれるように今はデジタル全盛の時代。けれども我々の感覚にはデジタルでは表現できないものがあります。我々の感覚は一つの物差しで数値化できないものが多いと思います。ビジネスなどの必要性からデジタル化が強いられる中で我々はアナログ的なものに郷愁を感じ、紙の本を読むことで心のバランスを保っているのかもしれません。故に紙の本の方が心の深いところに届くと思うのです。これは私のアナログ的分析に過ぎませんが。
他のメリットについては「購入した本を[他人に貸し易い」「写真やイラストが電子本より美しい」「本が棚の飾りになる」「書き込みが自由にできる」という点を挙げることができます。
寝転んで読むには文庫本など紙の本の方がスマートフォンなどより便利、と私は考えています。ただしこの辺りは慣れの問題で若い人はスマートフォンの方が便利と感じるかもしれませんね。