コロナウイルス感染拡大は完全に第三の波になってきましたね。
恐らく多くの会社はリモートワークの再拡大など従業員の感染リスク抑制策を打ち出していると思いますが、私の通勤路線を見る限り、春先に較べると通勤者は多いですね。
穿った見方をすると仮に会社がリモートワークを容認しても、従業員の中には「会社に行かないと仕事が進まない」とか「自宅でZOOM会議をしていると疲れる」と考える人が増えているのかもしれません。
前者はさて置き後者の「オンライン会議は疲れる」という状況には対策を考える必要があるでしょう。目端の利いた人材教育会社の中には「効率的なオンライン会議の進め方」とか「オンライン会議のファシリテーション」などという講座を開いているところもあるようです。
詳しいことは専門家にお任せするとして、私がお伝えしたいことは2つです。
一つは「フェイスツーフェイスの会議」も「ZOOMなどのオンライン会議」もファシリテーション(議事進行術)は同じ。ただしオンライン会議では「より全体像の共有が重要」という点です。
もう一つは「ツールはデジタルに、ハートはアナログに」という感覚を大事にするということです。
「全体像の共有」とは「会議の背景や目的、参加者に対する主催者側が期待する役割、議事の順番は時間配分を会議のスタート時から明確にしていく」ということです。これにより参加者の意識が高まり効率的な会議を行うことができます。なおこれはファシリテーションの基礎ですから、ファシリテーター(司会者)になる人はもちろん会議の参会者全員が勉強しておくことが重要でしょう。
次に「ツールはデジタルに」ですが、これはオンラインでできることはオンラインを利用して徹底的に効率的に実施するということです。例えばアンケート調査はオフィス365の「フォームス」を使って質問シートをオンラインで配布して、回収・集計もオンラインで行うことで意見の階層的集約を瞬時に行います。
一方「ハートはアナログに」では、ZOOM会議中に発言者に賛成の拍手を送る替りに「いいね!」の絵文字を送ることなどの感情表現を例にあげることができます。
また会議の前後に短い雑談時間を入れて参加者の気持ちをほぐすような努力も必要でしょうね。これを英語ではvirtual water cooling timeと呼ぶようです。
絵文字もemojiとして英語でも定着しています。チャットツールのSlackは特に絵文字などを使ってリモートワークをしている人同士の非言語的コミュニケーションの確保を図っています。チャットというもっともデジタルなツールを使ってハートフルなつながりを重視するということでしょう。