昨日(11月27日)米国株はS&P500とナスダックが新高値を更新した。ダウは37.9ポイント上昇し、29,910.37ドルとなったが、今週前半に到達した3万ドルまでは届かなかった。
株価を続伸させた要因は、新型コロナワクチン開発に関するポジティブな情報と、トランプ大統領が来月中旬の選挙人投票で敗北が確定した場合退任する意向を表明したことだ。
株価が続伸する中でWSJは株式のボラティリティが低下していることに着目する記事をかいていた。昨日朝早い段階でVIX指数は20を切った。これは今年2月以降では一番低い水準だった。その後VIX指数は若干上昇し、引けでは20.84だった。
投資家はVIX指数が20以上だと相場の先行きに不安感を持っているが、20を切ってくると強気ムードが高まるという。今月の株高を牽引したのは、これまでコロナウイルス騒動で売り叩かれていた銘柄が値を戻してきたことによる。
またサンクスギビングディの小売売上が堅調なことも相場の押し上げている要因だ。
大統領選というリスク要因を乗り越えた米国株には上昇余地が望める。一方米国経済の回復はグローバルなリスクオンをムードを高め米ドルは弱含む可能性が高い。だが私は少々のドル安が来ても、ドル安は米国の多国籍企業にとってはグローバルレベルの売上と利益が伸びて株価向上につながるので、恐れることはないと考えている。債券ではなく株式投資をしていることが前提だが。