株価が続落する中でアメリカの個人投資家は株を買い続けている。
下のグラフはWSJの"Buy the Dip" believers are tested by market`s downward slideという記事に載っていたものだ。
インフレ懸念が高まる中機関投資家は株式ウエイトを下げているが、押し目買いを狙う個人投資家は株価が下がったところで買いを入れている。
記事は著名な投資家ウォーレン・バフェットの「他人が恐れる時こそ貪欲になれ」greedy only when others are fearful という格言を実践しているラスベガスに住む71歳の退職者のエピソードを紹介していた。
平均寿命が伸びている現在資産寿命も伸ばしてやらないと行き詰ってしまうだろう。資産寿命を伸ばすにはリスクを取る必要があるが、相場の下落局面に耐えるというのもリスクの取り方だ。
インフレの行方、中国のロックダウン、ロシアのウクライナ侵攻など不確実性はかってないほど高まっている。だが新聞やウエッブサイトのウクライナ侵攻記事の取り上げ方は小さくなってきた。もしロシアが化学兵器や戦術核に手を出すようなことがあれば再び記事は大きくなるだろうが・・・・
どうもウクライナの反転攻勢の可能性が高まっているようだ。米国からの支援武器弾薬が前線に届く6月には反転攻勢が本格化するという観測もある。
もしウクライナ問題に明るい兆しが見え、インフレがピークアウトしそうだという楽観が重なれば株価は急速に上昇に転じる可能性が高い。
ただし楽観シナリオが崩れてリセッション入りする可能性も否定はできないが。
だがそれでも寿命が伸びている時代はリスクを取り続けないとならないのだろう。