昨日日本語レッスンを行っている時、日本語の「問題」はどういう意味か?ということが話題になりました。原文は「上級へのとびら」という日本語のテキストブックの中の「義務教育の後でも進学率が高い日本だが、教育の現状には問題点も多く、特に以下の三つのことが挙げられる。」です。
この問題点の問題とは何か?という話です。「問題」という言葉は英語ではProblemとかIssueあるいはTroubleという語に該当しますが、この場合はどれに当てはまるかというのが話のポイントです。
我々は「簡単に解決できそうな問題はIssueで簡単に解決できない重大な問題はProblemではないか?」とその時は結論付けをしました。
昨日はTroubleについては話題に上がりませんでしたが、Troubleは簡単に解決できない苦境を指すと考えてよいでしょう。
後でもう少し調べてみると「Problemは解決するべき問題で、通常は原因や解決策がある問題に使い」「Issueは議論の対象となるような問題点や論点を指すことが多い」という説明がありました。
またProblemよりIssueの方が婉曲なのでビジネスの場ではIssueがProblemの代わりに使われることもあるという説明もありました。
さてこの文章の後に続く三つの問題点とは「学歴社会と受験競争」「いじめや登校拒否」「偏差値教育対ゆとり教育」です。簡単に解決する目途が立ち難いという意味ではProblemが相応しいと感じましたが如何でしょうか?
★ ★ ★
英語と日本語の言葉は一対一で対になっていないものが多いと思います。
問題vsProblem, Issueもその例ですが、予約も予約する先によってResevationとAppointmentに分かれます。レストランの席を予約するのはReservationでワクチン接種を予約するのはAppointmentです。こちらは場所を予約するのがResevationで人を予約するのがAppointmentという区別があります。
言葉の勉強をしていく上で、一対一でないものを押さえるのも一つの方法かな?なんて考えていますが如何なものでしょうか?