金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

地下鉄とバスを乗り倒したニューヨークの一週間

2022年05月21日 | 旅行記
 先週娘夫婦と孫を訪ねてニューヨークに行っていました。娘夫婦が住むミッドタウンウエストのアパートは狭くて泊まる訳には行かないので、ミッドタウンのシェラトンホテルに泊まって毎日通っていました。
 そのために購入したのが、1週間乗り放題のメトロカードです。 
メトロカードには幾つかのタイプがありますが、一定期間滞在してニューヨークを楽しんだり、私のように特定の目的で出歩く人には1週間乗り放題のアンリミテッドという$33のカードは得だと思います。
 地下鉄とバスの料金は一律$2.75です(急行バスは別料金)から、12回以上地下鉄またはバスに乗ると元が取れることになります。
 私は市内観光と娘のアパート訪問を合わせると1日4回位地下鉄やバスに乗っていましたので、かなり得をした計算になりました。
 バスは日本国内を含めどこの国でも住み慣れた街でないと使い難いものです。バス停の場所が分かり難かったり、走る道筋が分かり難いからです。しかし街が碁盤の目のようになっているマンハッタンではバスは非常に分かりやすい乗り物です。何故なら南北の道(アベニュー)か東西の道(ストリート)を真っすぐ走るバスが多いからです。またバス停の間隔は歩いて数分ですから間違て乗り過ごしてもすぐ戻ることができます。
 ただバスに乗るときちょっと気を付けないといけないのは、セレクトバスという料金前払いのバスがあることです。私は34番街(東西の道)を走るバスに乗ろうとしてメトロカードを運転席のカード挿入口を探したのですが、見つからず運転手から無言で後ろを指さされました。道路脇に前払い用の機械があるのでそこで料金を払えということなのでした。実際のところはセレクトバスに特別な料金は要らず、アンリミテッドのメトロカードを挿入するとレシートが出てきました。このバスに乗るときは運転手にレシートを見せる訳です。
 セレクトバスには専用バスレーンを走ったり、信号を優先的に青にする機能があるそうです。つまり交通渋滞を緩和する一つの手段なのですね。道路脇の支払機で予め支払を済ませておき乗車に要する時間を短縮するということなのでしょう。
 このように新しい経験で多少まごつくことはありましたが、毎日使っているとすっかり慣れてしまいました。なおインターネットを見るとニューヨークでもOMNYと呼ばれる非接触型の料金支払いシステムが普及しているように書いてありますが、見たところ多くの人がメトロカード(アンリミテッドや個別決済型など幾つかのタイプがある)を使ってバスや地下鉄に乗っているようでした。旅行者にとっては、自動券売機で33ドル払って(クレジットカード決済ができます)1週間乗り放題のカードを買うというのは、スマートフォンを操作するOMNYより馴染みが良いと思いました。もっともこれはそれほどスマートフォンに慣れていないシニア世代の感想に過ぎませんが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本のPCR検査の無駄

2022年05月21日 | うんちく・小ネタ
昨日ニューヨークから帰国しましたが、羽田空港でのPCR検査の無駄さ加減には呆れました。飛行機が着いたのが午後7時で空港バスに乗ったのが10時5分です。モバイルWifiの返却等に要した時間もありますが、PCR検査に2時間取られたことは間違いありません。日本への帰国に際しては、厚生労働省の要請に従い米国を出国する前に300ドル(約4万円)も払って現地の医療機関で「陰性証明」を作成して貰っているのです。なのになぜ羽田空港でまたPCR検査をする必要があるのか、訳が分かりません。
 米国に飛ぶときも米国の要請でPCR検査を受け、搭乗前に陰性証明を提出しました。そして米国入国時はPCR検査は一切なし。何故なら日本でPCR検査をして陰性の人だけが入国するからダブルでPCR検査をする必要がないからです。
 であるのに何故日本に帰国する時は入国時にPCR検査が必要なのでしょう。
 厚生労働省の役人が上から下まで馬鹿なのでしょうか?
 いや中には馬鹿もいるでしょうが、全体としては東大など入試頭の良さそうな人も多いでしょうから馬鹿呼ばわりするのは失礼でしょう。馬鹿でないと何が問題なのでしょうか?
 それはProcess(処理・手順)を考えることには長けているけれどWhy(理由・必要性)を考える訓練ができていないということが原因なのです。
 PCR検査をどうすればスムーズに行えるか?ということに知恵をめぐらすことはできる(実際はかなり非効率なプロセスだと思いますが)が、何故アメリカで行った検査を再び日本で行う必要があるのか?というごく当たり前のことに知恵が回らないのです。そして無駄な予算と人材を検査にかけているのです。
 これは一例ですが、おそらく厚生労働省を始めお役所にはこの類の無駄が多いと思いますよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マスク着用は法律による義務化が良かった。本当は。

2022年05月21日 | ニュース
 ニューヨークから帰った翌日(5月21日)に目にした読売新聞のトップが「間隔2m屋内マスク不要」という記事だった。政府見解では屋外では幅広くマスク着用不要のケースを認め、さらに屋内についてもマスク着用要請を緩和する方針だ。しかし運用面では線引きが難しく混乱や場合によってはトラブルを起こすこともありそうだ。
 先週行っていたニューヨークではマスクに関する線引きははっきりしている。ニューヨークでは2021年に既に野外でもマスク着用義務は廃止され、今年2月には室内でもマスク着用義務が廃止された。ただしバスや地下鉄など公共交通機関の中ではマスク着用は法律で義務付けられ、違反すると罰金が科せられる場合があると社内に明記されている。
 この結果セントラルパークなど公園でマスクをしている人はほぼ皆無でマンハッタンの人混みの中でもマスクをしている人は1割程度と感じた。一方バスの乗客はほぼ100%マスクをし、地下鉄でも8割以上がマスクをしていた。
 もっとも義務化されていなくても、感染リスクを感じてマスク着用を続けている人は少数ながらいる訳でホテルのロビーではちらほらマスクを着用している人をみかけた。彼等彼女等の国籍は不明だが。
 マスク嫌いで法律で義務化されない限りマスクをしたがらない米国人とコロナでなくてもマスクを着用する人が多い日本では法で縛るかどうか議論はあるだろうが、出口にきて私は法で縛っていた方が運用面が楽だったろうな、と考えている。
 当面私が注目しているのは、私が通っているスポーツクラブがマスク着用要請をどう改めるかどうかということだ。
 ビニールの隔壁で仕切られたトレッドミル(ランニングマシーン)の上で走る分には飛沫が外部に飛散するリスクが低いと思うがクラブは馬鹿みたいにマスク着用を求めていた。このため不愉快な思いでランニングをしていたが、早期にマスク着用要請廃止をしてほしいものである。
 このような混乱を防ぐには、政府が公共交通機関の中では必ずマスクをしなさいと義務付ける一方、トレッドミルのように飛沫拡散防止措置がとれる環境についてはマスク着用を要請する必要はなかったのだ(少なくとも早い段階で解除するべきだった)と思う。
 その上で感染リスクを感じてマスクを着けたいと思う人はつければよいだけの話である。まずはマスクのないノーマルな生活を早く取り戻したいものである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする