昨日(5月26日)米国株はダウが1.6%、S&P500が2%、ナスダックが2.5%上昇した。ダウは5日続けての上昇である。相場をけん引したのは、メイシーズ、ダラージェネラル、ダラーツリーなど小売業だった。小売業は先週ウオールマートやターゲットの決算が投資家の失望を招き売られていたが、昨日はメイシーズなどの決算が好感され株価上昇につながった。メイシーズの株価は同社が今年度の利益予想を引き上げた後19%上昇した。
今日この地合いが維持されるならば、S&P500は7週間連続の相場下落を食い止めることができそうだ。
もっともこれが相場の転換点になると考える人よりも「先週まで売られ過ぎたので買戻しが入っている」と見る人が多く、まだまだボラタイルな相場が続くと予想する人が多い。
経済統計は景気の鈍化を示唆するものが増えているが、新規失業申請数は低下し雇用市場の底堅さを示している。雇用市場が底堅いことは、GDPの7割を占める個人消費が底堅いことを示唆し株価には心強い。
連銀は6月から7月にかけて政策金利を0.5%引き上げるだろうということで市場の見方は揃っている。0.5%の引き上げはインフレ抑制のため必要で、堅調な消費はこの利上げを吸収できるだろうというのが大方の見方だろう。問題はこれでインフレに歯止めがかかるかどうかということだろう。