1月29日に白馬乗鞍岳の天狗原側斜面で起きた雪崩で亡くなったスキーヤーの一人は、アメリカ人プロスキーヤー・カイル・スメインさんだったことが同行者の証言等で分かった。
彼を悼む声は海外メディアで多く見られた。
生前スメインさんは、日本の質の高い雪が毎冬私を日本に呼び戻すと語っていたという。
一度でもパウダースキーの中を滑ることのある人ならあの感覚~つまり滑るというよりは雪の中を飛んでいるというまさに浮遊感~を味わった人であれば、パウダーが私を呼び戻すという気持ちは分かるだろう。
私も白馬乗鞍岳からスキーで滑ったことがある。ゴールデンウィークの頃だったので雪は固く雪崩の心配はなかった。
一方無立木の大斜面を見ていると、新雪時にここを滑る爽快感とともに雪崩の危険性を感じたことを思い出す。
メディアの記事によるとスメインさんは雪崩で50mほど飛ばされたとあった。
超一流のスキーヤーでも雪崩にはかなわなかった。
ご冥福をお祈りします。