ウクライナが強く求めているドイツ製の重戦車レオパルド2の供与については、まだ足並みが揃っていない。マスコミの見方に従えば、ロシアとの対決が高まることを懸念するドイツがレオパルド2の供与や同戦車をウクライナに供与しようとするポーランドなどに反対の意向を示している。
第2次世界大戦でドイツはスターリングランド攻防戦で重戦車でスターリングランド(現在のボルゴグラード)に攻め込んだが、最終的には勝てなかった。
兵士の耐寒装備が悪く、凍傷にかかる兵士が多かったからだ。
皮肉なことに今ウクライナ前線で同様のことが起きる可能性があることをWSJの記事Ukraine's winter could turn against Russian Troopsに書かれていた。
現在にところウクライナの冬の気候は穏やかだが、しばしば気温はマイナス20度まで下がることがあるという。
冬の寒気は兵士の戦闘能力に大きな影響を与える。
凍傷、塹壕足、肺炎を引き起こすからだ。濡れた軍靴は凍傷や塹壕足を起こすので、替えの靴下や軍靴が必要だ。
現在のところウクライナは支援国から十分な軍服の支援を受けているが、ロシアは新規に徴兵した兵士の分まで防寒着の手当が回らず、寒さとの戦いで劣っていると記事は述べていた。
またウクライナ兵士の中には日本製の携帯カイロを使って暖を取っている人もいると記事は紹介していた。
岸田首相がゼレンスキー大統領を2月にも訪問する方向で調整しているという話がでているが、行くなら早い方が良いだろう。
火器は提供できなくても、大量のホカロンを差し入れることは可能だろう。それが冬のウクライナ軍の大きな助けになる可能性は高いかもしれない。