金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ダウ600ポイント以上の下落、ただ狼狽感は薄い?

2023年01月19日 | 投資
 昨日米国株は大きく下落した。ダウは613.89ポイント1.81%の下落で、S&P500は1.5%以上、ナスダックも1.2%以上下落した。
 ただWSJを読む限り市場がそれほど狼狽した様子はうかがえなかった。
 朝方高くスタートした相場は、その後下落し、引けまで値を下げていった。その理由の一つについてWSJはセントルイス連銀のジェームズ・ブラード総裁が同紙のライブQ&Aで「連銀は政策金利が5%に達するまで金利引き上げを急ぐべきだ」と発言したことにあると報じていた。
 これは2月のFOMCでは金利引き上げ幅は0.25%に留まることに賭けていた投機筋の失望を招いたようだ。
 だが経済統計では株価にプラス材料があった。12月の生産者物価指数は対前年比6.2%の上昇にとどまった。これは2021年3月以降で最もスローペースとなった。
 生産者物価上昇の鈍化は、株式相場には好材料だが、売り優勢だった背景には、今月に入って株価が好調だったことの反動かもしれない。つまり利食いの売りだ。昨日の下落があってもS&P500は今月2.3%アップし、ナスダックは4.7%近く上昇している。
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