昨日堤真一主演の映画「決算!忠臣蔵」を観に行った。赤穂浪士が吉良邸に討ち入った12月は「忠臣蔵」のシーズンだが、討ち入りというプロジェクトを予算という切り口から活写した面白い映画だった。
ただ一つ気になったのは、討ち入りの2週間前になって、槍、鎖帷子などの武具を揃えることを決めるシーンがあったことだ。
果たして2週間程度で鎖帷子などの武具を50着近く揃えることが可能なのだろうか?仮に可能だとしても江戸でそのような武具を大量に調達することは役人や吉良側の探偵の耳目を引くのではないだろうか?というのは率直な疑問だった。
「昔」の忠臣蔵では大阪の商人・天野屋利平が赤穂浪士の武器調達を担当したことになっている。利平は役人から討ち入り前に浪士の支援をしたかどうか役人に尋問されるが「天野屋利平は男でござる」という有名な言葉をはいて口を割らなかった。
昔の忠臣蔵は予算面はフォーカスしていなかった武器調達については考察していたようだ。
戦争について資金調達と調達した資金による資材調達を企画するのがロジスティクスの領域なので、この映画でもそこまで踏み込んで欲しかったなぁと思わないでもない。もっとも娯楽映画なのでそこまで目くじらを立てる必要は全くないが。
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