昨日の米国株式市場では、好決算を示したアルファベット株が10%上昇し、同じく好決算のマイクロソフト株も1.8%上昇した。先週7社合計で1兆ドル近い時価総額を失ったM7は、昨日の終値ベースで先週の負けを6割以上取り戻したことになった。
昨日米商務省が発表した3月の個人消費支出価格指数は前年比で2.7%上昇した。これは2月の2.5%や事前予想の2.6%を上回った。
WSJは「GMEグループによると、先物市場で1カ月前は今年一杯連銀が現在の金利水準を維持するという予想は1%以下だったが、現在では19%に達している」と報じている。マーケットは来週のFOMCの後のパウエル議長の発言から政策金利の行方についてヒントを探ろうとしている。
このような動きに為替市場は敏感に反応し、ドル円為替は158円を超える円安に突入した。
ゴールデンウィークに海外旅行を予定している人には頭に痛い話だろうが。
日本のマスコミでは日本政府による為替介入や日銀の金融政策の転換を求める声がちらほらでている。しかし現在の日本経済の状況を見ると金利で円安を修正するほどの政策金利の引き上げを行う余地はなく、為替介入の効果も期待することはできない。つまりアメリカ経済の好調さがドル高の原因なので簡単に止めようがないというのが私の基本的な判断だ。止めることができないのであれば、乗っていくのが正解ということになる。もっとも158円の水準で乗るのがよいかどうかは疑問だが。しかしもし多少の円高戻しがあれば、そこは絶好のドルの買い場と考える人が多いのではないだろうか?
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