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山好き金融マン(OB)のブログ
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グーグルの検索エンジンはチャットGPTに負けず。株価も証明

2023年05月23日 | 投資
 チャットGPTが衝撃的なデビューを果たした時、それを搭載するマイクロソフトの検索エンジンBingがグーグルのシェアを奪うのではないか?という推測が投資家の間に広がっていた。
 ところが実際にチャットGPTを使ってみると分かることだが、その検索力はグーグルにかなり劣る。
 私が経験した例では「日本の都道府県別最高峰(最高地点の名称)の名称と標高を示してほしい」というプロンプト(命令)をチャットGPTに出したところ直ぐに回答が返ってきたが、一見して幾つかの間違いがあった。例えば最初の北海道の最高点を「剣岳2,191m」としているが、正しくは「大雪山旭岳2,291m」である。
 グーグルで検索すると国土地理院が公開している「都道府県の最高地点」というページを呼び出すことができる。このページのURLをエクセルから取り込むとデータ加工が容易なスプレッドシートとしてデータを取り込むことが可能だ。
 このように現時点では、チャットGPTは検索エンジンとしてグーグルに劣っている面があるといえる。なお引く抜くデータ値が正しい場合は、複数のデータソースから一つのリストに瞬時にまとめる機能があるので、チャットGTPの長所があることも忘れてはいけないだろう。
 ただそのデータ値が正しいかどうかは、人間が検証する必要があるのだ。

 さてWSJに「世界最大のスマートフォンメーカー・サムソン電子がデフォルト・サーチエンジンをグーグルからマイクロソフトのBingに変える社内での検討を見合わせる」という記事がでていた。
 現在グーグルは検索エンジンの利用シェアの93%を占め、Bingのシェアは3%に過ぎない。調査機関のデータによるとチャットGTPが登場してからもグーグルのシェアに大きな変化はないようだ。
このような事実を踏まえて、投資家の懸念も後退し、一時値を下げていたグーグル株は目先ではマイクロソフトを上回る勢いで上昇している。

 

 
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