今年の11月前半にネパールにトレッキングに出かける予定だ。ネパールに学校を寄贈するNPO法人の方々と学校譲渡のセレモニーに出席した後、ランタン方面をトレッキングする計画だ。出発まで結構時間があるなぁ、と思っていたが気がついてみると後6週間である。ネパール・トレッキングの経験者の方もいるので、準備不足でも「行ってしまえば何とかなる」ことは間違いないが、実りある旅をするためにできる限りの勉強はしていきたいと考えている。
本としては「地球の歩き方」とLonly planet社のTrekking in the Nepal Himalayaを読み始めている。後者は個々のトレッキング・ルートを相当詳しく説明しているので役に立ちそうだ。
ところでトレッキングという言葉は日常よく使う。先週も某ロータリークラブのトレッキング同好会の有志と一緒に山に行ったし、私はまた日本トレッキング協会の会員でもある。しかしトレッキングとは何か?ということを余り深く考えたことはなかったので、今日はまず「トレキングとは何か?」ということから少し考えよう。
Trekkingはtrekという動詞の進行形。trekは「徒歩で旅行をする」「トレッキングをする」という動詞であり、また「(難儀な)旅行」という名詞でもある。その語源はブーア人の言葉である。http://www.j-trek.jp/pg251.html
現在世界標準的なトレッキングの定義としては「起伏に富んだ山岳地方などを数日徒歩で旅行するスポーツ活動」というものだ。今日のトレッキングはネパールで1963年にジミー・ロバーツ大佐が始めたもので、トレッキングの期間は短くて2,3日、長いと1ヶ月という説明だから、我々が週末に行なっているトレッキングはちょっと別物のようだ。つまりそれはハイキングだったり、マウンティンクライミングだったりはするが伝統的な意味のトレッキングとはちょっと違う感じだ。またネパールのトレッキングでは、現地人がガイドやポーターとしてトレッカーをサポートする。そして村々のteahouseと呼ばれる旅籠屋がトレッカーを泊めて、食事を提供する。トレッキングは重要な観光産業なのだ。
ネパールのトレッキングは、Teahouseと呼ばれる現地の飯屋兼旅籠屋のようなところを泊まって回るTeahouse trekと自分でテントや食事を用意してポーターに担がせてトレッキングを続けるCamping trekがある。前者はお仕着せだが安上がりで後者はオーダーメードだがお金がかかる。ガイドブックは後者の良さを強調するが、今回私達のトレッキングはTeahouse型だ。
日本ではテントや食料を担いてくれるポーターや専用コックはいない(だろう)から、キャンピングの方が山小屋泊りより安いのでアベコベだ。
だが私はちょっと考えている。もし日本でも数日間にわたって、キャンプを続けながら気持ち良く山野を歩き回れるところとサポート部隊があれば、キャンプトレックが行われる時があるのではないかと。もっともそのようなパッケージを作ると料金も高くなる。そんな高いお金を払うならネパールに行こう、という人が多いかもしれないし、いや言葉が通じて衛生状況も問題ない日本の中でトレッキングをしたいという人もいるかもしれない。そのうち真面目に考えてみよう。