9月7日金曜日 すっきりした青空が広がっている。週末の天気はぐずつきそうだが今日一日は良さそうだ。
海外市場も秋晴れのようにすっきりした相場だった。欧州中央銀行(ECB)は、流通市場でな能諸国の1-3年の国債を無制限に買い入れると発表した。OTM(Outright Monetary Transactions)と呼ばれる市場が希望してたバズーカ砲の発射だ。もっともこのバズーカ砲を発射するにはまだ色々な手続きが必要だが、市場はECB理事会の決定を評価した。
米国では給与計算を行うADP(Automatic Data Processing)が先月の民間部門の雇用増は201,000人だったと発表した。これは市場予想145,000人を5万人以上上回っている。ADPのデータと本日米国で発表される予定の非農業部門雇用者数には密接な関係があるため、雇用者数も市場予想の12.5万人を大きく上回るのではないか?という見方が広がった。
今日米国で発表される雇用統計が非常に強い数字だと、今月12-13日に予定されいる連邦公開市場委員会で、QE3が導入されない可能性が高まる。そうすると目先の米国金利先高感から対円でドルが買われることになる。実際昨日のNY市場では50銭ほど円安になった。
ところで欧州中銀のドラギ総裁が打ったバズーカ砲は、オバマ大統領にとって最大級の援護射撃になった。今日発表される雇用統計の数字が良いと、オバマ大統領は再選の可能性をぐっと高める。
さて国内を見ると今日にも民主党総裁選に細野環境相が出馬を決めるのではないか?と言われている。ECBのバズーカ砲は日本経済にとってもプラス材料であることは間違いないが、どの陣営の援護射撃になるのかは不明。つまり誰が首相になっても経済面では余り変わりはない、ということなのだろうか?