金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

定期がないという楽しみ

2016年06月17日 | うんちく・小ネタ

サラリーマンを辞めて通勤定期がなくなった。定期は通勤以外つまり週末や休日の外出にも使っていたので、便利でかつ交通費の節約にもなった。

定期がないと出かけるのにコストがかかるというマイナス面はあるが、私の場合メリットも一つある。それは自宅と都心との間で色々な経路をとることができるというメリットだ。我が家は西武新宿線と西武池袋線の間で新宿線寄りのところにある。通常は約1.8kmの道を歩いて田無駅にでることが多い。ただしバスを使うと吉祥寺・三鷹・武蔵境という中央線の駅やひばりケ丘という西武池袋線の駅にでることもできる。

サラリーマン時代は日本橋に通っていたので、西武新宿線・高田馬場・東西線という路線を使っていた。しかしサラリーマンを辞めてコンサル的な仕事やボランティア活動を始めると日本橋に行く機会は減り、渋谷や東京駅あるいは有楽町方面に出かけることが多くなった。

この場合も時間的には西武新宿線を使うのが早いのだが、時々違うルートを使うことがある。特に雨の日などだ。濡れた傘を持って、高田馬場から混み合う電車に乗りたくない場合などは、乗り換えの少ない経路を使って、ひばりケ丘や吉祥寺からバスで帰ることも増えてきた。

そんな時ふと思うことがある。サラリーマン生活というのは、自宅と会社を往復するもので、効率を最優先していた。でも自分の時間が増えてくると、出かけること一つにも色々な選択肢が増えるものだと。

私の自宅は最寄り駅からやや遠い。駅から遠いことに家内は不満を持っているが、この距離を歩くことは運動につながると私は思っている。また多少時間はかかっても混雑を避けて都心を往復するルートを取ることもできる。

ものは考え様である。なくなったものを残念がるより、今あるものをうまく利用することを考える方が良いと思っている。

 

 

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インターネットのお蔭で休みが取り難くなったアメリカ

2016年06月15日 | デジタル・インターネット

昔アメリカに勤務していた頃、アメリカ人のスタッフが徹底的に有給休暇を使うのに驚いたり感心したことがある。

そのアメリカで有給休暇の取得率が低下しているという記事をWSJで読んだ。米国の長期的(1976年~2000年)な平均有給取得日数は20.3日だったが、2000年頃から取得日数が減り始め、昨年は16.2日になったということだ。

記事によると「55%の人は有給休暇を残した」ということだ。これを読むと多くの日本人は45%の人は有給休暇を完全に取れたから良いんじゃないか?と思うだろうが、経済的には大きなインパクトがあるようだ。有給休暇を取って旅行したり日曜大工に励む人が減ったことで、米国経済から23兆円(2,230億ドル)の消費が奪われたと記事は述べている。

その犯人は誰かというと、スマートフォンやインターネットが主犯ということだ。つまり常に会社や顧客と繋がっていることで休暇が取り難いと感じる人が増えているという。また職場に戻ってきた時、仕事の山が待っているのが嫌だと感じて休みを敬遠する人もいるのだろうと記事は述べている。

ところでエクスペディアが世界26か国の「有給消化率」を調査したサイトがある。https://welove.expedia.co.jp/infographics/holiday-deprivation2015/

それによると日本の有給消化率は2年連続下から2位だった(最下位は韓国)。エクスペディアの調査によると、有給取得に罪悪感を感じる人の割合は日本は18%でダントツに高い(韓国・米国などは10%)。

そもそも「有給消化」という言葉がいけないと私は思う。消化というと「在庫消化」のように、不要なものを無理やり処分するというマイナスのイメージがつきまとう。有給は消化するものではなく、利用するものなのだろう。本来は。

エクスペディア調査は日本人が有給休暇を取る時後ろめたく感じる理由として1位「人手不足」2位「お金がない」3位「自営業で時間がない」という理由を挙げている。WSJの調査と切り口が違うので単純比較はできないが、もし米国で全従業員がフルに有給休暇を取得すると、その穴埋めのために160万人の雇用が生まれるだろうと調査結果を紹介しているから、米国でも正社員の人手不足が有給取得率の低下に影響を与えているのではないか?と私は推測している。それと正社員の仕事が高度化・細分化して休みの間の代替が効き難くなっていることもあるのだろう。

悩ましい問題だ。だがここは「米国でも有給取得率が低下しているので日本の有給取得率が低いのも正当化される」などという考え方を持つべきではないだろう。

個人消費の低迷に悩む日本の一つの解決策が有給取得率を高めることにあると私は考えている。

日本の場合はもう少し正社員の比率を高めて、人手不足感を緩和する余地があると思う。賃金全体の水準が上がるし、有給休暇も取得しやすくなる。

休暇を取ってリフレッシュする・・・という有給休暇の有効活用(消化ではない!)が進めば、創造性が高まり、企業の生産性も高まると思うのだが、この手の話は「総論賛成・各論反対」で終わるのが残念だとかねがね思っているのである。

 

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苔むす霧ヶ峰・観音沢を歩いた

2016年06月13日 | 

昨日(6月12日日曜日)霧ヶ峰・八島湿原の水を集めて流れる観音沢という小さな沢を山仲間二人と歩いた。

7時前に諏訪市と霧ヶ峰の中間にある「いずみ湖キャンプ場」を車で出発する。

いずみ湖キャンプ場ではアナグマらしき小動物と出会った。愛嬌があり慌てて逃げる様子はなかった。

7時20分頃八島湿原の駐車場に車を止めて、大平に向かう林道を歩いて降る。8時17分観音沢林道分岐に到着。ここから観音沢林道に沿って20分ほど歩くと観音沢にかかる橋についた。ここが入渓点である。8時42分沢に入った。

観音沢はすぐ脇には登山道があるが、余り歩く人はいないようで道は下草に覆われていた。

この小さな沢を沢登りに選んだ理由は、初めて沢登りをするKさんに安全で楽しい沢歩きを楽しんでもらうためだ。当初は美ヶ原の焼山沢を対象に考えていたが、今年の冬の雨氷で倒木で登山道が塞がれていると聞いたので、ここを選んだ。

沢登りといっても大きな滝や腰を没する渡渉がある訳ではない。苔むす谷をジャブジャブと歩くだけだ。でも緑が深く清々しい。滝や大きな淵を持つ沢は往々にして源流部には辛い藪漕ぎや危険な草付きが待っているが観音沢にはそんなものはない。水が少なくなり、登山道を歩きはじめると車の騒音が聞こえ始めた。ビーナスラインの観音橋はすぐそこだった。

橋をくぐり八島湿原の分岐点到着。10時18分だった。

八島湿原の上には夏雲が沸き爽やかな風が吹いていた。

10時53分駐車場に戻り本日の行動を終了。

少し物足りない感じはするが、人の多い霧ヶ峰の中で誰にも会わず静かな登山ができたので良しとしよう。

汗を流しに諏訪の日帰り温泉・片倉館に到着したのは11時45分頃だった。

ここは同行のYさんご推奨の宿だけあってレトロで豪華である。

この雰囲気を出すためアートフィルター(デイドリーム)を使って1枚写真を撮った。

テント泊・沢登り・温泉という短いけれど充実した山旅を無事終えることができた。良き仲間に乾杯!

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白黒印刷、帆風は相当安い!

2016年06月08日 | うんちく・小ネタ

一般法人のようなお金のない団体を運営していて、気を遣うのが如何にコストを下げるかということです。

コストの中でベンダーを選ぶことで下げることの余地が大きいのは印刷費だと私は考えています。

今回私が事務局を務める某学会で白黒印刷のチラシを作ることになり、ネットで調べて出会ったのが帆風印刷https://www.vanfu.co.jp/です。

A4白黒のチラシ原稿2枚各100枚合計200枚印刷して、値段はなんと576円。送料も込です。これでは全くの赤字のはずです。どうしてこうなるのか?というと初取引なので会員登録をすると1,000ポイント(千円)が貰えます。その千円を料金に充当したからです。

でもポイントを使わなくても200枚で1,576円(送料込み)は、他のオンライン印刷に較べても安いと思います。

もっとも当方も原稿をPDFで用意し、校正なし、デリバリーは1週間と一番コストがかからない方法を選択しています。それにしても安い。

安過ぎて現物の出来上がりを見るまで多少不安が残る位ですが、ちょっと感激しましたのでお知らせする次第です。

それにしても世の中、一物一価の法則は完全に崩れましたね。特にオンラインで依頼する印刷は価格差が大きいと思います。

なお帆風はチャッドで質問・回答をやり取りすることができます。チャッドはすぐつながり適確な返事が返ってきました。これも気に入っている点です。

ベストの選択は難しいでしょうがベターの選択はそれ程難しくはないでしょう。印刷物のクオリティにそれ程拘らない白黒の会員向け案内の印刷など自宅のインクジェットプリンターを使うより安いかもしれないと感じた次第です。

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135万円のアルマーニ・スーツで格差解消を主張するヒラリーに批判の声

2016年06月08日 | ニュース

米国民主党の大統領候補指名争いは、大票田のカリフォルニア州の投票の前にヒラリー・クリントンの勝利が固まったと報じられている。

だが勝者には絶えず、批判がつきもののようだ。今朝見たCNBCのニュース(ウエッブ)で一番人気は「ヒラリー・クリントンが12,495ドル(135万円)のアルマーニのスーツを着て、格差解消の演説をし、批判の声を浴びた」というものだった。

ヒラリー・クリントンの主張の一つは「女性にとって最も高いガラスの天井を破り大統領になる」というもので、この主張に共感する女性は多い。一方ヒラリーには個人的に信用が置けないというイメージがつきまとっているのも事実だ。そのイメージは夫のビル・クリントンがアーカンソー州知事時代に行った土地開発に関する幾つかの疑惑あたりから始まっているようだ。

ヒラリーが自分の金で買って着るのであれば、100万円以上の服を着ても構わないと私は思うが、ゴージャスな服を着ながら格差解消を主張するところに「言行不一致」を感じる有権者は多いのだろう。

「言行不一致」というと昨日に引き続き、東京都議会で舛添知事に対する厳しい質問が行わる予定だ。舛添知事が問われているのは「せこさ」と「言行不一致」と「庶民感覚の欠如」だろう。

この3点は政治的主張の正しさや行政手腕の前にまずトップに求められる資質なのだ。これらの基本的な資質に欠けると「個人的に信用がおけない」と判断されるのである。これは古今東西を通じて変わらないことだろう。朱子学の言葉を借りると「修己治人」~人を治める立場に立つ人は自分を磨かないといけないということだ。

個人的にはトランプ氏よりクリントン氏の方が政策に安定感があると思うが、彼女がマイナスイメージを払拭できるかどうかは分らない。大統領選挙では政策よりも国のトップに相応しい人物を選ぶと言われているが、アメリカ人も結構難しい選択を迫られていると感じた次第だ。

 

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