金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

アマゾン、10万人雇用創出の裏に小売業の人員削減

2017年01月14日 | 投資

米国大統領選挙の後、大きく値を下げていたアマゾンの株価が戻ってきた。ザラ場では一時719ドル(約9%)まで値を下げたアマゾン株は昨日814.17ドルまで戻ってきた。

大きく値を上げた一昨日(1月12日)アマゾンは向こう1年半で10万人のフルタイム雇用者を増やし、米国での従業員を28万人に増やすと発表した。米国での雇用創出に貢献していないとトランプ次期大統領から名指しで批判されてきたアマゾンが大統領との関係改善を目指して歩み寄りを見せた一手である。

一昨日の株価急上昇と10万人の雇用増がどうリンクしたかは分からないが、多くの投資家が次期大統領の関係改善を評価したことは間違いないだろう。

だが一見良いニュースの背後には往々にして悪い事実がある。

アマゾンの雇用創出の裏には伝統的な小売業での雇用縮小がある。ウオールマートは昨年店舗従業員を7千人削減し、今月末までに1千名近い本部職員を削減する計画を立てている。大手百貨店のメーシーズは、先週数十の店舗を閉鎖し、1万人の従業員を減らすと発表した。

アマゾンのようなオンラインショップの売上高は年率25%のペースで増加しているが、実店舗での売り上げは6%以上減少しているようだ。

アマゾンはフルタイム雇用者を増やすための一つの施策は、配送センターなどで使っているアルバイト(パートタイマー)を正社員に転換することだ。

正社員化に伴うコストアップを吸収するため、アマゾンは一層売上攻勢を強めることは間違いない。そしてそれは伝統的な小売業の売上高を圧迫し、圧迫された小売業はますますリストラを迫られることになる。

大幅な雇用創出を掲げるトランプ次期大統領。だが彼がオンラインショップの巨人アマゾンの尻を叩いた結果はアマゾンの雇用増・伝統的小売業の雇用減という結果に終わりそうだ。

本当に米国全体として雇用を拡大するには、伝統的小売業から締め出された雇用者に雇用機会が提供されるかどうかにかかっているのだが、それは次の課題だろう。

なお雇用拡大に踏み切るアマゾンが未来永劫に配送センターに大量の従業員を抱え続けるかどうかは分からない。労働需給のひっ迫が賃金上昇圧力をかけ続けるならば、アマゾンは配送センターの省力化投資を進めるだろう。その結果やがては多くの仕事は機械に置き換わることになる。

マクロ的な図式でみれば、米国の小売業はオンラインショップ化が加速し、やがて出荷・配送業務の無人化が進む。実店舗もオートメーション化が進行し、雇用は減少すると捉えることができる。

アマゾンはこのトレンドを牽引し、トランプ次期大統領は結局このトレンドを後押ししたということになりそうだ。

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為替市場では早くもトランプリスクが顕在化

2017年01月12日 | 投資

昨日(1月11日)行われたトランプ次期大統領のニュースカンファレンスの後、ドルは円・ユーロ・豪ドル等に対して急落した。

ドル円為替はブログを書いている今、114円をはさんで取引されているが一時113円台まで円高が進んだ。

昨日のニュースカンファレンスでトランプ氏が、景気刺激策・貿易・税制改正等について具体的な政策案を示さなかったことが、ドル急落の原因だ。

「選挙後のドルラリーは終わった」というアナリストもいる。一方1月20日の大統領就任演説では、もっとマーケットフレンドリーな演説を行うだろうという見方を示す人もいる。

もっともトランプ氏は貿易収支の不均衡について名指しで日本を批判しているから、潜在的な円買い圧力は大きいかもしれない。

リスクという言葉を金融用語として考えるとプラスであれ、マイナスであれ変動幅が大きいことを指す。つまり大統領選挙後の突然のドル高はリスクそのものであった。そしてその反動としてのドル安もまたリスクである。

賢明な投資家は「リターンが同じであればよりリスクの低い投資行動を取る」と言われている。今の為替相場のようにトランプ発言(というかこれまでのところツイッターでのつぶやきが中心)に振り回されるマーケットには入らないのが賢明ということなのだが、悩ましいのは今比較的安心して株に投資できる市場がほとんど米国市場だけということだ。

米国経済は強い。そのことは大統領選挙前からはっきりしていた。そして今後政策金利は何回か引き上げられるだろう。回数と時期は不明だが。米国金利の上昇というシナリオにはリスク(ブレ)が少ないといえる。この時期リスクの少ない投資は少し長い目で米国金利上昇にbetするが、短期の為替変動からは少し身を引くということかもしれない。

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スマートフォンは遊びと健康のハブ(車軸)になる

2017年01月12日 | デジタル・インターネット

私のブログの読者の方はシニア層の方が多いと思いますので、パソコンは使うけれどスマートフォンは使わないという方もいらっしゃるかもしれません。

スマートフォンの利用料金は高いし、小さな画面は必ずしも操作しやすいものではないので、それはそれで一つの考え方だと思います。

しかし最近「スマートフォンを使わないとカメラなどの機器の力を引き出せない時代なのだなぁ」と改めて実感することがありました。

スキーに一緒に行った友人に触発されてソニーのアクションカメラを購入したのですが、カメラの操作はほとんどスマートフォンを利用することを前提としている、と感じました。

アクションカメラは帽子の縁などにクリップして使うので当然小さく、設定を入力する画面も小さいのです。ただしスマートフォンとwifi接続してスマートフォンから操作すると非常に簡単に設定を変更することができます。カメラにはモニターはついていませんが、スマートフォンと接続するとスマートフォンをモニターに利用することができます。つまりこのアクションカメラはほとんどスマートフォンの利用を前提に販売されていると考えてよいでしょう。

これは一例ですが、カメラ・動画を撮るアクションカメラ・音楽・映像等さまざまな遊び道具の分野にスマートフォンはどんどん進出して、色々な機器をコントロールするハブ的な役割を担いつつありますし、今後ともその役割は高まるでしょう。そしてやがては血圧計・体重計などとリンクして、健康や在宅看護のハブになることは間違いありません。

遊びといえば、最近では同世代以上のおじさん仲間でもフェイスブックの活用が広がってきました。私が所属している大学山岳会でも誰かがフェイスブックを立ち上げて、投稿する人が増えています。

退職して暇になった、仲間と繋がっていたいけれど、毎日会う訳にもいかないという人にとってフェイスブックは頼もしい味方です。

そしてエントリーを作成するならきれいな写真を載せたい、面白い動画も載せたいと欲求は高まっていきます。つまりスマートフォンの利用が遊びの領域を広げ、遊びが脳と体の健康維持促進に寄与するとすれば、スマートフォンは健康のハブにもなる訳です。

スマートフォンを礼賛しましたが、世界的に見ると既にハード本体の販売は既に飽和状態に達しています。

世界的な調査会社IDCによると、2010年には前年比76%弱の出荷増を誇ったスマートフォンも昨年の出荷増はわずか0.6%にとどまったようです。

一方ソフト面では人工知能の活用などで利用領域はどんどん拡大しています。

私は山仲間を中心にスマートフォン未利用者にスマートフォンの利用を呼びかけているのですが、一部の人は頑(かたく)なにこのおもちゃの利用を拒んでいます。

その背景には一種の哲学?があるのかもしれませんが、スマートフォンが遊びの領域を広げ、遊びの領域が人の繋がりを広げ、人の繋がりが知的好奇心と健康の促進につながるとすれば、残念なことではないか?と感じている次第です。

 

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遊びではブログはフェイスブックに勝てず・・・

2017年01月10日 | デジタル・インターネット

ここ数日ブログはお休みでした。

仲間と石打丸山にスキーに行っていたからです。写真のとおり土日は晴天で巻機山など越後の名山が指呼の間に見えました。最終日の月曜日は小雨模様でしたが。

スキー仲間とスマートフォンやアクションカメラを使って動画撮影をやっていました。

動画は自分の滑りを見て弱点を修正するという効果があります。スマートフォンのメモリーがすぐ一杯になるという欠点はありますが、フェイスブック(仲間専用)に投稿して、削除するとまた使えるので、スマートフォン+フェイスブックというのは強力な組み合わせです。

一方私が使っているgooブログなどは動画投稿機能が甚だ弱い(一応FBのURLを添付してみました)。

https://www.facebook.com/100011232512669/videos/345520975832317/

アクティブな野外活動の共有ツールとしてはブログはフェイスブックに全く歯が立たないということでしょうね。

ブログは少しまとまった意見などを発表するには向いているかもしれませんが、遊びに行っているとまとまった考えができる訳ではありません。

ブログをお休みしていた、というのはツールの問題だけではなく、思考停止していたということなのでしょうか?(笑)

 

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ひょっとして「旅は道連れ」以上のものかも?

2017年01月05日 | 旅行記

昨年末は所用で何度か新幹線で京都を往復したのですが、その中の一回京都に向かう時偶々隣の席がシンガポール人の女性だったことがありました。

私は二人掛けの席の窓側の席。隣がその女性。通路をはさんで大人の男性1名と子どもが二人という位置関係です。その女性と残り3人はペチャクチャお喋りをしていますが、時々英語が混じるのでシンガポール人だろうな?とあたりはつきました。

ペチャクチャに我慢しているのも業腹ですので、思い切ってこっちから「シンガポールから来たの?これからどちらへ?」などと英語で話しかけてみました。するとその女性は気さくな人で「私はダンナと東京に転勤して約8か月」「となりの男性はダンナではなく兄弟」「こどもは甥と姪」「これから関西旅行」「日本語も少しだけできるのよ」などと教えてくれました。

私も「もうすぐ富士山が見えるよ。写真を撮るならデッキが良いな」「小学校は今休みなの?」「弟さん一家はずっとホテル泊?流行の民泊は使うの?」なんてchatを楽しんでいました。その内持参のイチゴを頂いたりして・・・

ということで偶々席が隣合わせた外国人のお喋りをうるさいと感じることなく、京都まで楽しい旅ができました。隣が気さくそうな人ならこちらから踏み込むというのも手かもしれません。むすっとして2時間座っているのは気詰まりですから。

これだけなら「旅は道連れ世は情け」で終わりなのですが、実はまだ続きがあるのです。

というのはその女性は自分もシンガポールの不動産会社のセールスマネージャーをしていて、世界各地を飛びながら、投資家集めとか開発物件探しなどをしているというのです。

今私は海外不動産投資を行っている訳ではありませんが、国内の不動産開発ということになると全く無縁という訳でもありません。

そこで日本の不動産事情等について多少説明したりすると、その女性「帰ったらメールで会社の案内をするから来月(1月)にはまたミーティングしたい」と言い出しました。

そして本当に数日後ちゃんとしたメールが来ました。ちゃんとしたメールという意味はきちんとした英語でかかれたメールという意味です。きちんとした英語を書くことができるということはきちんとした大学教育を受け、きちんとした職業経験を積んできたことを意味します。

メールを貰うと返事を出すのが礼儀ですが、きちんとしたメールを書くのは大変です。文法的な誤りの少なそうな文章は時間をかけると書くことはできますが、良い文章は書けるものではありません。トレッキングの旅程交渉位なら簡単なのですが、相手に妙なビジネス上の期待を抱かせることなく、それでいて必要な時には情報を貰いたいといった微妙な距離感をさらりと書くのは大変ですね。

メールを受け取った彼女、恐らく腹の中で「日本の中高年男性ってホントに英語書くの下手ね」と笑っている気がします。

とはいうものの、この先何かがあるかもしれません(もちろんビジネスの上です)。あるいはこんなpoorな表現力しかない人と話しても始まらないわ、ということで何もないかもしれません。

それはいずれにしても今後のお楽しみです。

仮にもし何かお互いにwinwinになるようなことがあれば、「少々ウルサイと感じても外国人旅行者とはお喋りした方が良いですよ。予期せぬ面白い話がついてくることもあるから」という教訓めいた落ちになるのですが、現時点ではまだ「旅は道連れ世は情け」の域をでる話ではありません。

コメント (1)
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