昨日(10月15日)の米国株は、ダウ・S&P500・ナスダックとの1.6%を超える株高となった。直前日から突出した高値をスパイク(ハイ)というが昨日はまさにスパイクが入った感じだ。S&P500は今年3月以降で最大の上げ幅だった。
株価は一様に上昇するのではなく、ダラダラした相場の中でスパイクが入り、一気にレンジが変わることがある。このスパイクを逃すとしばらく株式投資に戻り難くなるので、下げ相場やダラダラ相場にも我慢して耐えている意味があるのだ。
さて昨日のスパイクは、好決算発表が続いたこと、新規失業申請数が293千件と事前予想318千人を下回ったこと、10年債利回りが0.1%近く下落して1.52%に低下したことという株価のプラス材料が3つ揃ったことによる。
決算では銀行の好決算が目立った。金融セクターは事前予想を22%上回る利益を上げている。S&P500全体でも一昨日までに発表された四半期決算ベースで一株当たり利益は予想を11.7%上回っている(クレディスイスによる)。
新規失業保険申請件数が30万件を切ったのはコロナウイルス感染危機が始まってから初めてのこと。
長期金利の低下でマイクロソフト、アルファベットなどハイテク銘柄が上昇したこともインデックスの押し上げ要因だった。
繰り返しになるが、株価の急激な反発は予想は不可能だ。この反発を逃さない方法は投資を続けているしかないのである。