朝日新聞がウィキリークスと提携し、日本関係の米外交公電の一部を朝刊で報道しています。興味津々で読みました。
が、すべてが事実かどうかの判断は保留しておくしかないでしょうね。外交官の公電が必ずしも正確とは限りませんから。
今回の朝日新聞の記事は最後の項目を踏襲しており、自分たちでは裏をとることができない日米関係の重要情報を朝日新聞の助けを借りて公開する道を、ウィキリークスが選んだともいえます。
が、すべてが事実かどうかの判断は保留しておくしかないでしょうね。外交官の公電が必ずしも正確とは限りませんから。
ウィキリークスについての私なりの理解をまとめておくと次のようになります。
- 誰がタレ込んだかを完全に隠す(と宣言している)秘密情報暴露サイト
- その理念は、「事実はすべておおやけにされるべき」「情報の透明化が独裁を打破する」といったもの
- 寄せられる情報は、米国 や中国など各国政府や、銀行をはじめとする企業などの内部資料
- 最初は自分たちだけで情報公開していたが、アフガン戦争記録、米外交公電では「ガーディアン」「ニューヨーク・タイムズ」「シュピーゲル」などの既成メディアと協力し合って、確実性の高い情報のみを公開している
今回の朝日新聞の記事は最後の項目を踏襲しており、自分たちでは裏をとることができない日米関係の重要情報を朝日新聞の助けを借りて公開する道を、ウィキリークスが選んだともいえます。
ウィキリークスを率いるアサンジさんは2人のスウェーデン女性に「性的暴行を加えた」との容疑で英国警察に逮捕され、スウェーデンへ送還されるのかどうかの裁判を受けているところ。
朝日新聞は「今年はじめ、英国東部で」の彼へのインタビューを載せていますが、これは保釈中のことなのでしょう。
秘密情報の暴露は昔からあることで、報道機関が取材源を秘匿してスクープ記事を書くのもよくあること。
ウィキリークスはインターネットを使って、それをやり易くした――してしまった――ところが衝撃的です。
事実の隠匿は権力者の権利なのか。情報公開は、いつ、どのような形でなされるべきなのか。
考えるべきことがここにもあることをウィキリークスは示していると思います。