今日は小学校の始業式。また、朝、子どもたちがわいわいと家の前の道を通ってゆく日々が始まります。
ところで3学期の始業式といえば、校長先生のお話は決まって「3学期は短い」という内容。
その際、「1月は往(い)ぬる、2月は逃げる、3月は去る」とおっしゃるので、小学校の中・高学年ともなると、「はいはい、またそれね」と思ったことでした。
――と思い出して、ググってみると、1月を「往ぬる」などという表現は、世間ではあまり使われなくて「行く」というのが普通だとか。どうやら昔は「1月は往ぬ」といったようで、「往ぬる」などといっていたのは高知の田舎だけだったのでしょうか?
手元の辞書(集英社国語辞典)には「往ぬ・去ぬ」は「戻る・帰る」の関西方言とあります。高知も同じ方言圏内なのでしょう。
たとえば「さっき来たばっかりやに、はや往ぬるかえ?」(今来たばかりなのに、もう帰るの?)などと使います。というか、私が子どもの頃は使っていたのですが、今はどうなっていることやら。
「往ぬる」は「往ぬ」の連体形だと思われますが、私の田舎ではそれが終止形として使われたようです。ほかにも同じような例があったように思いますが、それはまたの機会に。
ともかく、3学期だけでなく、1年もあっという間に行ってしまう今日この頃。早くも仕事が間に合わない感じで気ばかりがアセっております。