最高気温 23.0℃(隣町アメダス)。
庭のミカンの若葉にはナミアゲハがせっせと卵を産みつけているし、トマトにはいくつも黄色い花が咲いているし、ハケの林を歩くとキンラン、ギンランが咲いていたり。自然はどんどん春から初夏へと向かっています。
かと思うと、野川の河原ではまだ菜の花が満開状態なんですよね。どこかちぐはぐな感じの、今年の春。
前回はヘビイチゴの花を載せましたので、今回はクサイチゴ。バラ科の落葉小低木(草ではありません)。
今、林の縁などで直径3センチほどの花を咲かせています。右下に見えているのは、花弁が落ちたあとの花。これも面白い。
実は食べられます。梅雨の頃、赤く熟れるのかな。でも、美味しくはありません。ヘビイチゴよりはましなぐらい。たくさん集めて、砂糖を使えばジャムになるかも。
〈小説推理〉6月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の5作品を取り上げています――
- 長谷敏司 『My Humanity』 (ハヤカワ文庫JA)
- 田丸雅智 『夢巻(ゆめまき)』 (出版芸術社)
- ヴァーナー・ヴィンジ 『星の涯の空〈上・下〉』 (中原尚哉訳、創元SF文庫)
- ロバート・F・ヤング 『時が新しかったころ』 (中村融訳、創元SF文庫)
- 高槻真樹 『戦前日本SF映画創世記 ゴジラは何でできているか』 (河出書房新社)
田丸さんは新鋭ショートショート作家。『夢巻』収録作はどれも上出来ですが、殊に巻頭の「蜻蛉玉」はみごと。