二十四節季の穀雨でしたが、肌寒い一日。最高気温 13.3℃(隣町アメダス)。これでは夏野菜の植え付けは無理です。
夕方、今にも降り出しそうな空の下を歩いて市の文化会館へ。展示室で開かれている「中川平一風景画展」を見ました。
我が街の風景を描いて50年になるそうです。
ふだんは気に留めないで通り過ぎるような場所にイーゼルを立て、スケッチをなさっている中川先生の姿をよく見かけます。そうやって残してくださった風景は、貴重な街の遺産となっています。ほんの数年前の景色でさえ、今ではすっかり違っていたりするのですから。
画家の視線は街と人の営みとを優しく見つめ、心の中の思い出とシンクロします。すばらしい画業。継続は力なりという言葉に強くうなずく展覧会でした。
今日の野草はムラサキサギゴケ。手元の図鑑ではゴマノハグサ科ですが、ウィキペディアではハエドクソウ科となっています。ウィキの方が新しい分類法のようです。
「苔」というのは、地面を這うように広がるところから。実際、場所によっては一面に生え広がっていることがあり、薄紫色のカーペットのように見えます。
ひとつひとつの花の大きさは2センチ弱。白い花もあり、それこそ羽を広げたサギのよう。白花の方は、ムラサキをつけずサギゴケと呼ぶこともあるとか。
写真は近所の散歩コースであるカニ山の広場の片隅で撮りました。ここのムラサキサギゴケも、毎年、見事です。