雨が降って涼しい一日。
最高気温 23.2℃(隣町アメダス)ですが、これは日付が変わった夜中の記録で、日中は 22℃に達しませんでした。
野川の岸にキクイモが咲き始めました。キク科の多年草。秋の終わりには食用になる塊茎ができます。名前はそこから。
ただ、よく似たイヌキクイモというのもあって、こちらは塊茎ができず「役立たず」なのです。もしかしたら、この花もそうなのかも。
キクイモということにして話を進めますが、野川周辺では最近、数が減ってきたように思います。10年ほど前はあちこちに高さ2メートルあまりの群落をつくり、鮮やかな黄色の花が咲き誇っていました。
最近はあまり群落も見ず、大きさも昔ほどではないような……。
そういえば、セイタカアワダチソウも一時ほど勢力範囲を誇っていませんね。生命力旺盛な帰化植物にも栄枯盛衰はあるということなのでしょう。
〈ナンクロメイト〉10月号発売中。担当の新刊紹介欄で次の3冊を取り上げています――
- 勝山海百合『狂書伝』(新潮社)
- 牧野修『私の本気をあなたは馬鹿というかもね』(メディアワークス文庫)
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『サルなりに――』は、ヒヒ研究のアメリカ人学者が西アフリカでの日々を回顧したエッセイ集。腹をかかえるほどおかしくて、でも、悲しくてやり切れない部分もあります。アフリカという土地と、そこに生きる人々の特異さを感じずにはいられません。