この時期にはお約束の青い花。
手前の花。2本ある雄しべのひとつにアリがとりついてます。花粉を食べているのでしょうか。
オオイヌノフグリの学名「 Veronica persica 」は「ペルシャのヴェロニカ」という意味だそうです。
「ヴェロニカ」はイヌノフグリの仲間の属名。キリスト教の聖女の名前から。ペルシャで見られるイヌノフグリという意味なのでしょう。
「ヴェロニカ」はキリストが十字架に架けられた際、道端で手拭きを差し出した娘さんだとか。そうしたことから、この花の仲間の花言葉は「信頼」「誠実」「清浄」などとされています。
しかし、私の手元の本には、イヌノフグリの元の名は「 Vettonica 」で、ヴェロニカではなかったと書いてあります。
ヴェットニカさんも女性の名前なのかな? やはり清浄で誠実な女性だった?
〈ナンクロメイト〉4月号が発売になりました。担当の新刊紹介欄で次の3冊を取り上げています――
- 佐伯瑠伽『環八イレギュラーズ』(中央公論新社)
- 上田岳弘『太陽・惑星』(新潮社)
- 本堂平四郎『怪談と名刀』(東雅夫編、双葉文庫)
『環八イレギュラーズ』のおもな舞台は東京の荻窪、浜田山周辺。地元の人には馴染みの地名がバンバン出てきます。
『怪談と名刀』は昭和10年刊の奇書を抜粋して読みやすく復刻。妖怪好き、剣術好きの人には堪えられないと思います。