夕方、つつじヶ丘まで出かけ、本屋さん「書原」の棚を覗く。
ネット書店で本を買うことが多くなりましたが、リアル書店でないと出会えない本もあります。
いがらしみきおさんの散歩マンガ『今日も歩く』(小学館)など4冊購入。
一昨日の日記に、大学SF研の後輩である山口くんから、驚くべきコメントをいただきました。
あの「非常口に緑の男いつも逃げ」の田川飛旅子さんが伯父さんなんだとか。
ネットでは今井聖さんの書かれた「奇人怪人俳人(六)ヘンテコ博士・田川飛旅子」が格別の読み物。飛旅子さんの人となりと俳句がよくわかります。
本名は「ひろし」で俳号が「ひりょし」というところからして、人柄がしのばれますね。
そこに飛旅子さんのヘンテコ句5種が挙げられています。「緑の男」以外の4句をここに引いておきましょう――
- 犬交(さか)る街に向けたり眼の模型
- 次は三鷹職安日本白蟻研究所前です
- 寒夜の尿感謝感謝と走り出づ
- 遠足の列大丸の中とおる
ただし、最後の句に添えられた今井さんの言葉がとても優しい。
- 明るくて、都市の今の現実があって優しい眼差しがある。しかも平明で驚きもある。従来の情緒から入って俳句を考える人には永久に出来ない句だ。
ああ、とても気持ちの良い1日になりました。山口さん、どうもありがとう。