ポカポカ陽気。このあたりでも、桜は気によっては7~8部咲きとなりました。春は急速に進行しています。
夕方、散歩の途中で見かけたハクモクレン。
いつもは桜よりひと足先に満開になるのですが、今年はほぼ同時。冬が長引き、その後、春が一気にやって来たということでしょうか。
ハクモクレンの枝の彼方に半月。昨日が上弦だったようなので、今日の月齢は8ぐらいか。どことなく春らしい光景に思えました。奇妙に絡み合った電線もよいアクセントになっているのでは。
〈小説推理〉5月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3作を取り上げています――
- ミハル・アイヴァス『黄金時代』(阿部賢一訳、河出書房新社)
- ラヴィ・ティドハー『完璧な夏の日〈上・下〉』(茂木健訳、創元SF文庫)
- マデリン・アシュビー『vN(ブイエヌ)』(大森望訳、新ハヤカワ・SF・シリーズ)
『黄金時代』は、揺れ動く言葉と物語を扱った小説。表向きは、名前のよくわからない島への探訪記ですが、島の言語においては単語の語幹がやせ細り、やがては接頭語と接尾語だけからなる言葉に変化するだろう、などという記述があってワクワクします。いや、言語より島の「本」の形態と内容が凄い。