大変暖かくなりました。最高気温 20.7℃(隣町アメダス)。
道端のあちこちにタチツボスミレが咲き始めました。
可愛いなあと思いながら、可憐な姿を愛でながら歩いていると、野川沿いの遊歩道の端で盛大に花をつけた株を見つけました。
アスファルトの隙間。あまり条件が良いとも思えないのに、ずいぶんと良く繁ったものです。
スミレ科スミレ属の多年草。
このように花を咲かせて通常の受粉を目指すだけでなく、閉鎖花で確実に自家受粉をしたり、また実をアリに運ばせたりと、多彩な生存戦略を誇っていることで有名です。だからこそ、都会でも田舎でも、また山野でもしっかり生き延びているのでしょう。
菫の俳句は、芭蕉の「山路来てなにやらゆかしすみれ草」や漱石の「菫程な小さき人に生まれたし」が有名ですが、ここではちょっと変わった一首を。
- 菫咲き埴輪の馬に尻の穴
作者は田川飛旅子。代表句は「非常口に緑の男いつも逃げ」になるのかな。