惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

小坊主弟切

2020-05-21 21:03:42 | 草花

 昨日と同じように、曇天から時おり霧雨が降ってくる、肌寒い一日。
 最高気温 13.4℃(隣町アメダス)は作物の生育に影響がありそうな低温です。春からのお天気はちょっとおかしい。

 庭で鉢植えのコボウズオトギリに花が咲いています。

 オトギリソウ科オトギリソウ属の小低木。たぶん小鳥が種を運んでくれたのだと思いますが、芽生えて3年か4年目。まだ30センチほどしかありませんが、一昨年ぐらいから花が咲くようになりました。

 最初は「何だろう?」と思いました。花だけ見るとビヨウヤナギに似ていますが、ずっと小さい。知り合いからネットで名前を教えてもらった時には、「え? オトギリソウって草じゃなかったっけ」と戸惑いました。

 普通のオトギリソウは多年草なのですが、仲間には灌木になる種類もあるんですね。ビヨウヤナギはその一種。キンシバイも。
 「弟切草」という怖い名の由来は、「この草を鷹の傷を治す秘薬としていた鷹飼いが、その秘密を漏らした弟を斬ったという伝説による」ということです(『山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花』)。

 コボウズオトギリはヨーロッパ原産だとか。
 たくさんのオシベが目立ちますが、花の後は中央の子房がよく目立つ赤い実になり、やがて黒くなってゆきます。
 これから先もずっと楽しめる、うれしい植物。