惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

詰め放題

2005-06-15 20:36:46 | 日記・エッセイ・コラム
 朝からけっこう激しく降っていた雨も、夕方には小降りになりました。「しめしめ、これで遠くまで歩ける」とほくそ笑んで、つつじヶ丘の本屋さん「書原」まで。

 途中、2か所の玄関先でユリの花が咲いているのを見ました。白いのと赤いの。
 夏のユリはいいですね。惚れ惚れします。
 先日、近所の植物園でユリの花を探したけれど見つからないのでした。入り口でオジさんに聞いたら、道を教えてくれて「これくらいの(と、両腕で輪をつくって)大きさの木だからね」などという。ユリではなくてユリノキを教えてくれていたのだ。で、ユリはないらしい。

 本屋では例によって5冊ほど買わされてしまいましたが、帰り道、スーパーの前を通ると、店頭で「ソラマメ詰め放題」というのをやっています。書店でくれるくらいの大きさのビニル袋に莢つきのソラマメを入れられるだけ入れて買ってねというお楽しみ。
 ちょうど若い女性が買っているところでしたが、その詰め方がなんとも見事(あまり感心したので、1回いくらだか値段を見るのを忘れてしまったほど)。袋は円筒形に広げられ、桶のような状態。もちろん中にはすでにソラマメがいっぱい。袋の口まで入ったその上に、彼女は莢つきソラマメを縦にギュッギュッと差し込んでゆきます。桶から莢があふれたような状態になり、その莢の間にさらに上へ上へと新たなソラマメの莢を差してゆくのです。
 袋に詰める、というよりは、袋に盛り上げる、という感じでしたね。袋の容積の1.5倍は入れて(盛り上げて)あったにちがいない。彼女はそれをそっとレジに運びましたが、これには感動しました。

 で、帰宅して家内にそのことを話すと、「そんなの当たり前じゃない」と平然としています。
 女性たちはスーパーの店頭で日々大変な戦いを繰り広げているのですね。オジさんはあそこまで出来ないと思う。


マメグンバイナズナ

2005-06-14 20:16:46 | 草花
 今日もわりと良いお天気。梅雨の晴れ間が続きます(というか、入梅直後から晴れ間になってしまいましたが)。

MAMEGUN0506  今日の野草はマメグンバイナズナ(画像をクリックすると大きくなります)。生えているところに行きあたれば、やたらに目につきます。
 これは武蔵野公園を散歩した際、くじら山のふもとの原っぱで撮影しました。

 右上のピントが合っているのが花ですが、グジャグジャと小さくてはっきりしませんね。小さなアブらしきものがとまっています。
 花の下に伸びる茎にびっしりとついているのが実。ひとつひとつが軍配の形をしているので、こう命名されたようです。ペンペン草(ナズナ)が三味線のバチで、こちらは相撲の軍配。春から初夏の野原で、古めかしい道具がはびこっているのが楽しい。


葉水

2005-06-12 20:18:29 | 日記・エッセイ・コラム
 雨は降らないけれどムシムシと暑い。2階にある仕事場の寒暖計は31度を少し上まわっている。湿度は65パーセントあまり。
 扇風機を回して仕事をしていますが、できればサボりたいですね。仕事を放っぽり出してバイクで海まで走ったら気持ちいいだろうな……などと考えながら、時々意識を失いつつも、仕事、仕事。

 こういう日は、人間よりもデンドロビュームの方がいいかもしれません。
 というのも朝とお昼の2回、デンドロの鉢を風呂場に運んで葉っぱに霧を吹きかけてやっているから。ジャングルの朝霧やスコールといった感じでしょうか。こうして水遣りしてやると、葉先から雫がしたたって気持ちよさそう。
 この場合、私は「レインマン」といったところでしょうか。雨をもたらす魔術師。


鳥の巣展

2005-06-11 20:35:23 | まち歩き
 市の文化会館にて「鈴木まもる 世界の鳥の巣と原画展」(入場無料)。
 画家であり鳥の巣研究家でもある鈴木まもるさんが収集した鳥の巣30点と絵本の原画など40点が展示されています。

 鳥の巣の多彩さにびっくり。木の枝、葉っぱ、草、泥、クモの糸など材料もさまざまならば、形も大きさもさまざま。鳥たちは見事な建築家だと実感しました。

 見事な形の巣を眺めているうち、これに似た感じの建築物があるような気がしてきました。
 そうだ。藤森照信さんが造った木の上の茶室なんぞは、こんな雰囲気がするではないか……。
 鳥たちが立派なのか、藤森さんが偉いのか。たぶん後者だと思いますが、それにしても、家を造るのは人間だけではないのですね。

 鳥たちは家も建てるし、歌もうたう。鳥とヒト。進化の最先端にいる2種類の動物にこのような共通点があることは、うれしい驚きでした。


雨期到来

2005-06-10 20:27:39 | 日記・エッセイ・コラム
 関東入梅。
 朝から雨でした。いよいよ雨期到来ということで、心を奮い立たせております。

 雨の日の散歩は色々と迷うことが多い。
 まず、傘の選択。大型の黒いのでゆくか。小さいけれど透明なビニル傘でゆくか。雨量と、途中デジカメを使うことになるかどうかで決めます。ビニル傘だと足元の草花などを撮る時、陰にならなくて具合がよろしい。
 次は靴の選択。ゴム長でゆくか。スニーカーでゆくか。ゴム長だと少々の水溜りや草むらなども平気ですが、やや歩きにくい。
 そして、コースの選択。まあこれはどんなお天気の場合でも決めねばならない問題ですが。

 ということで、今日はあまり降っていないものの、霧雨っぽくて斜めに降りかかってくるので、大きい傘にスニーカーということに決めました。
 「さて、どちらへ向かうか?」と思いながら玄関を出ようとすると、後ろから家内が「卵、買って来てぇ~」。
 必然的にハケの上にあるスーパーの方へ向かうことになりました。今日は卵の特売日なのです。

 途中、野草園の入り口には「今夜のホタル鑑賞会は中止です」とのお知らせが。
 野草園の中を流れる小川でホタルの幼虫を育てていて、この時期、孵化したホタルが光るのを見る会が毎年行われるのです。今年は昨日から明日までの3日間の予定らしい。
 濡れながらお知らせの看板を立てている職員さんに「ご苦労さまです」と声をかけてハケの上へ。
 中央高速を渡る橋を越え、しばらく歩くとスーパー。卵だけでなく、アメリカンチェリーも併せて購入。サクランボはけっこう雨の日に似合いそうです。