3連休の2日で京都の実家をとんぼ返りをした。昨年末少し体調が良くなかった親父のことが気になっていたがほぼ問題はないようで良かった。そんなことなので今回はワイフと次女の3人の短い旅ながらちょっとお寺巡りをしてみた。
雪の激しく降る関が原を新幹線は徐行運転したものの予定より数分の遅れで京都に到着。午後3時頃バスで八坂に向かうが五条坂付近で渋滞、コーヒーを飲んだ後八坂神社から智恩院へ向かう。智恩院の拝観は4時締め切りで締め切りに間に合わず。山門の写真を撮って三条通りに向かう。東山の空を圧する智恩院の山門は圧倒的な迫力だ。
八坂神社はもの凄く混んでいたが智恩院から青蓮院前を通り平安神宮に向かう道は空いている。
青蓮院前のクスノキは枝を四方に張り実に立派だ。
翌日の朝はまず百万遍近くの満月本店に車でワイフと娘が勤務先へのお土産にする阿闍梨餅を買いに行く。
阿闍梨餅は1ケ100円で中々美味しく手頃なお土産である。満月本店は午前9時から開いており観光等の行動する上で便利である。
店の内外は清掃が行き届き盆栽や苔球が飾られまことに清々しい。
さて阿闍梨を買った後修学院の曼殊院に向かう。30年近い歳月を生まれ育った京都岩倉で過ごしたが極近くの曼殊院にはついぞ行ったことがなかった。全くの灯台下暗しである。さて曼殊院は北山通りから少し北の山あいに登るだけに雪が残っていった。
曼殊院は非常に古いお寺だ。同寺のパンフレットによれば草創は天台宗開祖の伝教大師。紆余曲折あるが現在の地に移ったのが1656年(明暦2年)である。写真の庭園は小堀遠州好みの枯山水である。薄っすらの積もった数日前の雪が綺麗である。しかしこの雪の清冽な美しさを写真にするのは私の腕では困難だった。露出を色々変えて撮影を試みるが枯山水の砂地を薄っすらと覆う雪のはかなさを写し取ることは出来なかった様だ。写真も奥深いものである。
ところで私達の足は冷えに冷えた木の廊下から冷気をモロに伝える。頭の芯まで凍りそうな冬の京都のお寺だ。その凛と張り詰めた空気が良いと私は思うがワイフと娘は早々に退散したそうだった。ところで庭園の写真を楽しむには広角レンズが良い。私はオリンパスの11-22mm2.8-3.5を使っているが中々の描写力だと思っている。それでもなお写しきれない雪の庭園は奥深いテーマの様だ。