金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

しっぽが犬を振る~私と写真の関係

2006年01月22日 | うんちく・小ネタ

普通犬がしっぽを振るのであるが、目的と手段が逆転したり主客が転倒している状態をしっぽが犬を振ると言うことがあるらしい。自分について考えてみると私の写真趣味などがこのしっぽ犬(しっぽが犬を振るの省略形)に該当する。私が写真に力を入れだしたのは元気に山を登っている間に良い山の写真を撮りたいと考えたからだ。遠くの雪山などになるとまた登るということはありそうでもうないのかもしれない。つまり一期一会ということを考え始めた。だから印象を写真に留めたいと思い、50歳を過ぎてからは山の写真に力を入れだした訳である。ところが山の写真を撮る目的で始めた写真が次第に自己増殖して花や鳥、町の風景等の写真までフィールドが広がりつつある。つまり写真というしっぽが犬=僕を振り回そうとしているのである。

ところでデジタル一眼レフの時代になってカメラはオリンパス(E300)にした。理由はトータルの機材が軽いということ。カメラ本体も軽いし交換レンズも小振りに作られている。これはオリンパスがデジタル専用レンズを開発していることなどによる。

Photoeq_2 写真は私のオリンパス一眼レフと交換レンズや三脚・一脚などである。無論この程度の装備は本格的な写真マニアから見れば取るに足りない程のものであるが、私にとっては私を振り回す結構なしっぽなのである。つまりマクロレンズがあるから季節には花の細密な写真を撮りに行くことになり、望遠レンズ(及びテレコンバーター)があるのでコハクチョウが近くにくれば撮影に行こうとする訳である。これがしっぽ犬なのだ。

ところでしっぽ犬は悪いことなのか?ということを考えてみよう。実は人間大概何かに振り回されている。それは仕事であったり、子供であったり、恋人であったり、趣味であったりと様々なのだが。振り回されるから人は頑張るのである。もし振り回すしっぽが何もないとしたらそれは随分淋しいことではないか?

カメラに振り回され花の写真を撮るから花のことが知りたくなる。一つの花を知ればまた次の花を知りたくなる。そう、振り回されて良いのだ。人間なんて主体性云々などといったって所詮は色々なつながりや好奇心にぶら下がって生きている。でもたった一本のしっぽでは心もとない。そのしっぽが切れた時犬も元気がなくなってしまうだろう。

だから大切なことは立派なしっぽを何本か持つことじゃないか?なんてことを言いながら私は自分の写真趣味を上手くワイフに納得させるロジックを研究しているところである。

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雪の平林寺

2006年01月22日 | まち歩き

雪の降った翌日が休日だと忙しい。雪景色を写真にとるため出かけることが多いからだ。今日(1月22日)は新座の平林寺に向かう。雪で道路が空いているので自宅かあ20分程で平林寺に到着。正門前の駐車場に車を止めるとおばさんが直ぐ料金徴収に飛んでくる。駐車料金5百円也。これが高いか安いか絶対水準は別にして平林寺の拝観料が3百円なのに駐車料金が5百円というのは少し本末転倒な感じがしないでもない。

さて平林寺には写真愛好家が既に10名程度来ていて雪景色にカメラを向けている。私もまず山門の写真から。

Sannmonn

平林寺は臨済宗妙心寺派の古刹。お寺の案内を丸写しすると「今から約6百年前大田備中守により埼玉県岩槻市に創建。その後徳川時代に川越城主松平伊豆守信綱公がこの場所に移し今日の平林寺になった」とのこと。以前にも来たことがあるが雪の日に来るのは初めてだ。

Niwa1_2  この写真は広角ズームレンズ(11-22mm)の広角側(11mm)を使って撮った。ホワイトバランスを曇天(6000k)にしたがこの方が雪の質感が出たと思う。

お寺の裏にまわると納屋がある。この納屋は好事家によりよく写真に撮られている。

Koya2_1

この写真は望遠ズームで撮影(焦点距離35mm換算100mm)。露出を+1補正する。

お寺の表に戻ると鐘楼の横に黄色い小さな実をつけた喬木があった。名前は分からないので調べることにしてとりあえず写真を披露。

Kiiroimi

山門を出たところで日の光を浴びた雪を抱く楓の葉に出会った。出来るだけ綺麗な葉を捜して望遠レンズでボカシを効かせてみた。

Yukikareha

1月半ばだというのにけなげにも赤い色を保っている楓と雪がマッチして美しい。

総門に至る道に竹林があり日の光を横から浴びて輝いていた。

Soumonnmichi ここ平林寺の一帯は樹木が多く武蔵野のおもかげを良く残している。今日は車で来たので野火止用水沿いの道を歩かないが、本当は淡雪を踏みながら野火止用水を歩くともっと良かったのだろう。こうして僕の雪の朝の短い旅は終わった。

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雪の善福寺池

2006年01月22日 | まち歩き

今日(1月21日)は夜来の雪が降り続いていた。雪の休日は忙しい。写真を撮りに出かけるためだ。今日はまず善福寺池に向かうことにする。ワイフによればコハクチョウが来ているという記事が新聞に出ていたとか。朝食後X-trailを飛ばし善福寺池に向かう。車の中で「これじゃーまるでしっぽ犬だな」などと思う。しっぽ犬というのは別の記事で話をするけれど要は犬がしっぽを振るのではなく、しっぽが犬を振っている状態。つまり僕の場合は写真というかカメラに振り回されているということなのだ。そんなことを考えている内に善福寺池に到着。

Zennpukuji_2 まずしんしんと降り続ける雪の善福寺池を写真におさめる。

鳥はオナガガモ、ユリカモメが見えるがコハクチョウはいないようだ。

雌のオナガガモの背中に雪が積もっている。

Onagamesu_3

続いてユリカモメを撮る。

Yurikamome_3

こうしている間も雪は降り続けカメラを握る手も凍ててきた。この凍てた清冽な雰囲気をなんとか写真にしたいものだ思って撮ったのが下の写真だ。同じアングルで明るさ、ホワイトバランスを変えて何枚か写真を撮り一番気に入ったものを選択した。笹に積もった雪の軽さが伝わるだろうか?

Zennpukuji2

さて何とかしてコハクチョウを見たくなり狭山湖まで行ってみることにした。狭山湖までは車で30分。郊外に向かう車は少ないので割に簡単に到着。

Magamo_1 ところが狭山湖にもコハクチョウはいない。しかたなく堤防に並んで寒さを耐えているマガモを写真に撮る。

ところで今日の雪は狭山湖の方が善福寺池より少ない。低気圧が太平洋側に着たので南の方が雪が多いということなのだろう。最後に狭山湖で椿を撮る。雪を被った椿はけなげに美しい。Tubaki2_1

それにしても雪の休日の朝は本当に忙しい。

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