二週間程前プロバイダーとして使っているOCNからIP電話切り替えのセールスがあったのでIP電話に切り替えることにした(正確に言うと回線電話併設である)。今日の午後OCN とNTT東日本から送ってきた資料やモデム、スプリッターを取り出しセットアップにかかかった。結果的には少し苦戦したものの無事IP電話がつながったが、若干の苦情や自戒など述べておこう。もし今後IP電話をセットアップする人の役に立てば幸甚である。
- 「OCNセットアップガイド」本に書いてあるモデムの型番とNTTから送ってきたモデムの型番が違う。多分同じ取り扱いだろうと思い型番を無視してセットアップを進めたが気になる人は多いと思う。
- 物理的に回線をつないだ後パソコン経由でIP電話の接続を確立するが、インターネット経由で情報を登録することに関する指示が不備である。具体的に言うとパスワードの入力を再三求められるが、このパスワードというのは今回送られてきた書類に記入されているパスワードかと思い入力するのだがエラーではねられる。
- ここで若干混乱を来たしOCNに電話を掛けてみたがビジーで全くつながらない。しかたなく推測を働かせて当初ADSLに加入した時のパスワードを入れたところつながったので何とかIP電話のセットアップは終わった。今回書類で連絡されたユーザIDやユーザパスワードは全く使わなかった。これらは混乱を増幅させる効果しかなかったのだろうか?
- ところが電話の疎通テストをしてみるとつながらないのである。理由を探るとパソコンから指示が出て「ACR機能を解除しろ」とある。ACR機能とは電話会社自動選択機能のことで解除方法は電話器のマニュアルを見るか電話器メーカに電話しろということである。シミのついたマニュアルを引っ張り出してみたところ私の使っている電話器~随分古い~ではACRをα-LCRというらしい。そこで電話のマニュアルに従ってACRを解除し漸くIP電話が開通した。
さて以下がコメントである。まず色々な書類がOCR、NTT双方から送られてくるが簡潔直截を極めたインストラクションはなくセットアップには少々手こずった。OCNへの電話が繋がらなかったことは日曜日にセットアップしようと思い苦闘しているオジサンからの電話が殺到した証拠ではないだろうか?兎に角指図が曖昧で不備である。
また電話応対のキャパシティ不足も問題。
次に電話器の設定変更も重要なポイント。確かに同封のA5版程度の紙にはACR機能を消せという指示は出ている。ところが主たるマニュアルには記述がない。マニュアルにあることはOCNシアターの設定をしよう等という宣伝ばかり。OCNはもう少し原点に戻ってユーザの利便性を考えるべきだろう。
ということでこれからセットアップされる方は電話器のマニュアルを手元に準備されることをお勧めする。それにしても新しいことっていうものは時間とコストがかかるものである。IP電話果たして家計のコストダウンに繋がるのだろうか?