金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

コア投資で攻める

2006年05月07日 | 株式

今日急に私のブログのアクセスが増えたので、チェックしてみるとヤフーファイナンスに私のブログ~「米国投信がコア投資をしている」という主旨~が紹介され、そこからのリンクが多かったことが分った。最近Googleが私のブログの検索順位を上げている様でアクセスが増えているがやはりヤフーの強いことを改めて認識した次第だ。

さて日本株のコア投資、書くだけでなく当然実践をしている。私は上場型投信(ETF)の中のコア30を購入している。ただしこの上場型投信の問題は流動性ではないか?と見ている。つまり日中の売買が少なく、値段が市場をフォローしていないのだ。上場型投信の一つの良いところは、株のようにその時々の価格で売買できるところなのだが、日本では上場型投信の購入者が少ない故か市場が薄くそのメリットが活かされていない様だ。

従ってコア投資をするのであれば、コア30の様な上場型投信が一番良いのだが、流動性を考えると全面的なお奨めをすることはちょっと躊躇するところだ。投資というものは中々簡単に行くものではない。

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山の数学~傾斜を計算する

2006年05月07日 | 

学生時代、数学は比較的得意科目だったが何十年も使わないと忘れるものだ。特に三角関数など金融では使うことはないが、山、特に山スキーをやると滑降斜面の傾斜の計算に使ってみたくなるものだ。そこで難しい原理は別として簡単なソフトを使って私が実際に行っていることを紹介しよう。

地図ソフト カシミール

カシミールは山岳展望・距離計測・断面図作成等ができるソフトウエアだ。私は数年前実業之日本社から2千円程度で出ていたCD-ROM付解説書を買い、時々活用している。

Kasimiru 左の図はカシミールを使って、先日滑った小蓮華岳頂上から金山沢の下部までの断面図を作ったものだ。

ところで滑降上問題になるのは、平均斜度ではなく最大斜度である。その斜度はどう求めると良いか?カシミールは自動的に高度差、直線距離、沿面距離、仰角を計算してくれる。

金山沢で一番傾斜が強いのは、稜線から滑り出すところである。ここをカシミールを使って分析すると標高差が446m、水平距離が704m、仰角は32.37度である。この仰角は標高差と水平距離からタンジェントを計算していることになる。

まあこれで目的は達成なのだが、カシミールがなくても角度計算が出来る様にと今度はエクセルの関数とゴールシーク機能を使って角度計算をすることにした。

まずエクセルのあるセルに=TAN(RADIANS(あるセルを引用))と入力。これはラジアン表示でタンジェントの値を返す関数の組み合わせだ。例えば引用するセルに45と入力すると、関数を入れたセルの値は1になる。これは直角二等辺三角形のタンジェントを計算したものである。

次に先程の実例に戻ると、この斜面のタンジェントは446÷704=0.6335・・になる。つまりタンジェントが0.6335になる角度を求めると良い訳だ。エクセルにはゴールシークという便利な機能がある。これは計算式の中に含まれるあるセルに数値を入れながら収束計算をして、近似的に解を求める機能である。目標値を0.6335にして、ラジアン角をゴールシークで求めると32.36度という答が返ってきた。

傾斜が総てではないが・・・・

雪崩の可能性は傾斜だけではなく、地形・植生・降雪状態・気温・日照・外的衝撃等々様々な条件が関与する。とはいえ傾斜の影響は相当大きいものがあるだろう。カシミール等のツールを使って、滑降する斜面の地形を分析することは山スキーヤーにとって意味のあることだと私は考えている。エクセルの機能を使い、頭の体操にもなるという余禄もあるのだから。

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ゴールデン・ウイーク雑感(1)

2006年05月07日 | うんちく・小ネタ

今年のゴールデン・ウイークの後半(3日から6日)までは天気が良かった。五月(さつき)晴れとはいうが、実際ゴールデン・ウイーク中好天が続くことは少ない。今年のゴールデン・ウイーク後半は山から山を巡って中央自動車道を走りまくった(?)。そんな話題を1,2回に分けてブログに書いてみる。

白馬の桜の名所

♪人皆花に酔う頃は残雪恋て山に行く・・・というのは吾が神戸大学山岳部の部歌だった。部歌というと聞こえは良いが、実はこれは「坊がつる賛歌」の替え歌である。「坊がつる賛歌」とは芹洋子の歌で有名だが、元は広島高等師範山岳部の部歌である。

いや雑談が長くなったが、5月の信州を歩くと桜と雪山を一度に楽しむことが出来るのだ。栂池から車で10分程南に走ったところにその桜の樹はあった。

Sakuragoryu

場所は白馬村新田、伝行山下堂というところである。この桜の樹は小高い急峻な丘の下にある。丘の上には稲荷神社が祭られていて、白馬岳、五竜岳、唐松岳等後立山連山が一望できる。写真はその丘の中腹から望遠レンズで桜と五竜岳を撮ったものだ。空気が澄み切っておらず山がボケているのが、難点だがここの景色は素晴らしい。またこの時期に来ることがあれば是非寄ってみたいと思った。

落倉自然園の水芭蕉と座禅草

5月6日、今日は東京に帰るだけの日である。ペンション・カントリージョーで朝食を食べた後少し道に迷いながら、落倉自然園に着く。真っ直ぐ来ると栂池から5分程度だろう。自然園といったところで、湿地帯の周りを木道が囲んでいるだけの素朴なもので、入園料が要る訳でもない。湿地帯の中には水芭蕉が今を盛りに咲き誇っている。

Mizubashou

咲き誇っていると言ったが正確にいうと、白い部分は花ではなく、仏炎苞という苞の一種だ。苞とは花を包む葉の一種だ。

水芭蕉に混じって数は少ないが、座禅草が咲いている。座禅草も水芭蕉も同じサトイモ科の植物である。Zazensou

赤い部分は仏炎苞である。

水芭蕉と座禅草が並んで花を咲かせているのに出会った。二つの植物が親戚だという良い証(あかし)かもしれないと思って写真に撮った。

Narabi

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