金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ジーンズを買い換える日

2008年05月18日 | うんちく・小ネタ

昨日武蔵村山のイオンモールにジーンズを買い替えに出かけた。3月に入院して意図せざるダイエットを行っていたおかげで、ウエストが締まり今までのジーンズが緩くなったのだ。メタボリック対策が喧伝される中ありがたい話である。ところでジーンズのウエストサイズは、一般のズボンに比べて緩めに表示されているようだ。色々試着した結果私は31インチのストレートを買ったが、31インチというと79cmだ。普通は82-85cmがちょうど良いところだから、インチでいうと32か33、ところがこのサイズのジーンズだとブカブカなのだ。どうしてジーンズのサイズは実際より小さめの表示なのだろうか?

Denim

インチ表示というのもピンとこない。ジーンズがアメリカから輸入されていた頃は当然インチ表示だったが、今アメリカから輸入しているものはほとんどないだろう。私はEdwinの403を買ったが、ちゃんとMade in Japanと書いてある。Edwinというと外国メーカーのような響きだが、実は常見商店という会社を前身とする日本の会社で、DenimのDとEをひっくり返し、NIMを上下逆さまにしてEdwinとした・・・ということをウイキペディアで読んだ。いずれにしても日本の会社が作り、日本人に売るのだから、センチ表示にして欲しいものだが、そうするとジーンズっぽくなくなって売れないのだろうか?

買い物の後ワイフと「野の葡萄」という和食バイキングでランチをした。メニューの一品一品は野菜や魚中心でヘルシーなのだが1,600円で食べ放題、コーヒー・デザート付というと、つい元を取ろうと考えて食べ過ぎるから中年男性には危険なのだ。結局少し食べ過ぎた私は、遅い午後をジムのトレッドミル(ランニングマシーン)で過ごした。

大型モールでショッピングしてジーンズをはいて、食べ過ぎて運動でカロリーを消費しようとする・・・・なんだがアメリカ人の悪いところがうつったような休日の午後だった。

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日本は技術者不足にどう対応するのか?

2008年05月18日 | 資格・転職・就職

ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、太っ腹な新聞社である。無料で内容の濃いホームページを提供しているし、しっかりした論説で技術者不足の悩む日本の会社がどうするべきか?を示唆してくれる。NYTは日本の総務省は電子産業界は既に50万人の技術者不足に陥っているという。

日本で技術者不足が起きている理由は、少子化で若者が減っている上に「理系離れ」が続いているからだ。理系離れは英語ではFlight from scienceだが、Rikei banareのまま通じる時代がくるかもしれない。特に日本の若者の理系離れによってポジティブな影響を受けるアジア諸国では。

理系離れは日本特有の現象ではなく米国や英国でも起きていることだ。経済が発達し、国民の活水準が向上してくると、若者はより魅力的で稼ぎの多い金融業や医学関係を目指すようになる。わき道にそれるが、「魅力ある仕事」をNYTはSexy and coolと表現していた。一方魅力のない仕事はUnglamorousだ。「肉体的な」のグラマーの反対語だ。余談ついでにいうと、日本で長年金融業に勤めてきたが、今の金融業が「モノつくり」に比べてsexyだともglamorousだとも思わない。もし若い人でそう思う人がいたとすれば、それはお父さん達の夢物語の影響かもしれない。

文部科学省によると、1999年以降日本で理工学部を卒業した学生の数は50万人だが、中国では毎年40万人の技術者が生まれその内に日本に取って代わるだろう。

理系離れが起きている米国や英国では積極的に外国人技術者を採用している。政府統計によると2006年に日本では、157千人の高度な技術を持つ外国人が働いていた。これは10年前の2倍である。しかし米国で働く外国人技術者780万人に比べると余りにも少ない数だ。

日本で外国人労働者を採用し、就業させることが困難だと判断する会社は、研究調査部門を海外に移転させている。例えば東洋エンジニアリングとその関連会社は国内に25百人のエンジニアを持っているが、インドを中心に海外で30百人のエンジニアを採用している。

☆    ☆     ☆

これは身の回りに起きた話だが、少し前に私はある一部上場のIT会社から「海外でソフトウエア開発部門を充実させたいから、60歳以上で良いから海外との契約などに詳しい人を紹介してほしい」という依頼を受け、某先輩を紹介したことがある。ITそのものに詳しくなくても、クロスボーダーの契約や人事・総務などに知見がある人だったので、話はうまくいった。

日本の経済発展の基盤である技術力を維持していくために「理科系志望者を増やす」「技術者の給料を、事務系の人間よりも魅力あるものにして優秀な人材を確保する」「外国人技術者の受け入れ環境を整える」「海外での採用を進める」など諸施策を官民合わせて早急に実施するべしと思った次第である。金融業で国際経験を積んだ人をメーカーに回す・・・などということももっと行われて良いことだろう。

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