渡辺 謙が出演しているキャノンの一眼レフ60Dのコマーシャル、「趣味なら本気で」というセリフがいい。
これに較べるとはるかにマイナーだけれど、何年か前登山の専門誌「山と渓谷」に「本気の冬山」という特集があったので、タイトルが気に入って買ったことがある。
ところで近頃色々な分野で「趣味なら本気」という人が増えているのではないだろうか?
たとえば旅行にしても単に名所旧跡を巡るようなツアーからもう少し玄人っぽいっものが流行つつある・・・と感じることがある。例えばJTBの旅雑誌ノジュールは名所旧跡ではない普通の田舎を一人旅する特集を組んでいた。http://www.nodule.jp/currentissue/
国内の一人旅にどれ程の本気度が必要なのか?という疑問はあるが、少なくとも総てお任せのバスツアーより本気であることは間違いない。
どうして「趣味なら本気」というムードが高まっているのだろうか?
思うにまだまだやる気のある団塊の世代の本格的リタイアが増えているからではないだろうか?
これからの人生を余暇と考えるには元気過ぎるという人達(私もalmostこのグループなのだが)が「本気の何か」を探しているのではないだろうか?
話は全く変わるけれどキャノンって会社、宣伝が上手だなぁと思う。60Dというカメラ、僕が使っているオリンパスE-30が先鞭をつけた新しい機能(例えばアートフィルターとかマルチアスペクトなど)をそっくり取り込んでいる。これまでにもオリンパスはダストリダクション、一眼レフの液晶モニターなど新しい機能を開発するのだけれど、キャノンなど大手メーカーにすぐ取り込まれてしまう。オリンパスユーザーとしてはなんとも歯がゆい話である・・・・
それはさておき「本気の大人」が増えるのは良いこと。本気の大人が増えれば世の中も多少は良くなるだろう。