ロイター等のニュースソースによると、本日(4月6日)来日中の米国のヘーゲル国防長官は小野寺防衛大臣との会談の中で2017年までに北朝鮮のミサイルに対する対抗措置として、イージス艦2隻を追加配置することを明示した。
また月曜日に中国を訪問するヘーゲル国防長官は中国に対して、「強力な力を持つ国家は大きな責任を持つ」ので、軍事力を脅しに使うべきではないことを申し入れると述べた。
ヘーゲル長官の発言は日米安全保障の再確認の点で日本に安心感を与えるものだ。
このヘーゲル国防長官という人の経歴はかなり異色だ。まずベトナム戦争に参加して、2度戦傷を負い、パープルハート名誉負傷賞を受けている。実業界を経て、共和党から上院議員になる。しかし2002年にはブッシュ大統領のイラク戦争に反対。オバマ大統領とは非常に友好的な関係で、「超党派」の点から国防長官に任命された。
巷間ケリー国務長官が親中なのに比べて、ヘーゲル国防長官は親日的という見方もあるようだがどうなのだろうか?
そのことについて私は判断材料を持っていないが、一つ言えることはヘーゲル国防長官は、徹底した反戦主義者であり、覇権反対論者だということだ。反戦主義者ということではケリー国務長官も同じだ。日本の政治家がヘーゲル氏を頼りにするならば、彼の実戦の悲惨な経験を踏まえた反戦主義をよく理解する必要がある。