金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

遂に届きました。米国雇用者番号(EIN)

2014年09月29日 | デジタル・インターネット

先週漸く米国の内国歳入庁(IRS)から、EIN(Employer Identification Number:米国雇用者番号)が届いた。私が米国のSocial Security Numberを持っていた(そしてEIN申請に書かなかった)ために発行が遅れていたのだ。

EINはアマゾンでの電子出版に際し、米国での源泉徴収税回避申請のために必要な納税者番号なのだ。EIN取得の実務を含めて「電子出版事始め」を本にしようと思っていたが、これで一つのステップはクリアした訳だ。実際にはこの後W8-BEN(米国の源泉徴収に関する受益者の外国でのステータス証明」をアマゾンに送る必要がある。

「電子出版」も小さいながら事業と言えば事業の一つ。事業は着想だけで進むものではない。税務を含めて地味な事務の積み重ねが必要なのだ、と改めて実感した次第。

いずれはそのあたりの実体験をブログや電子本で紹介していきたいと考えています。

★   ★   ★

 

最近出版した電子本

 

「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/

 

「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/

 

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『終(つい)の二択』を私流に読む

2014年09月29日 | 本と雑誌

新聞で見かけた「終の二択」(ワニブックス 紀平正幸著)という本を甲府に向かうあずさ号の中で読み切ってしまった。ライフステージにおける「二択」についてライフカウンセラーである著者の見解が示されている本で、個々の「二択」の判断については賛否のあるところだが、定年後に起きる幾つかの「選択の場面」に自分ならどう判断するか?ということを考える参考程度にはなる本、といっていいだろう。

恐らく、私はライフステージにおける「選択」に絶対の正解がない場合が多い、と考えている。「選択」はその人の健康・知識・経済状態・宗教観・リスクアピタイト(リスク選好度)によって異なる。この手の本に「危険」な要素があるとすれば、それはまず「正解のない問」に対してあたかも正解があるかのごとく説明するところにあるのだろう。

まず私の関心の高い「海外旅行・国内旅行」の問題から論じてみよう。

著者は「私の場合”旅行するなら海外か国内どちらが良いか”と聞かれれば、間違いなく「国内」と答える。」と述べる。そして「国内」が良いという理由として「どこに行っても日本語が通じる」「いつでも和食が食べられる」「病気になっても健康保険が利く病院がある」ということを掲げる。

そして「高齢になってきたら日本国内でじっくりと昔から伝わる文化、芸能に親しむことによって『幸福感』を味わえるのではないか?と考えている」と結んでいる。

これに対して私は「病気になっても健康保険が利く病院がある」こと以外は国内旅行を選択する絶対的な条件ではない、と考える。たとえば「いつでも和食が食べられる」ことが万人にとって旅行の絶対条件なのだろうか?日頃食べなれていないエスニックな料理を食べてみたい、という選択基準もあるはずだ。

「日本語が通じない」と不便をすることはある。私が台湾でバスに乗った時は、使えると思っていた「一日乗車券」(実は地下鉄オンリーだった)が使えず、小銭の出し入れに苦労していると後ろの台湾人が助けてくれたことがあった。見知らぬ旅人を助ける台湾の人の優しさが身に染みた。言葉が通じないことを「困った」ことと考えるか、「何とかやりくりする」ことを旅の楽しみと考えるかは、人それぞれなのだ、と私は考えている。

元々旅の楽しみの中には「未知との遭遇」「多様な考え方を持った人々と出会う喜び」という要素がある。不自由・不便もコントロール可能な範囲であれば「旅の楽しみ」だと私は考えている。といって私は「旅行に行くなら『海外』」と主張するつもりはない。私は「海外」に行くことも好きだし、「国内」に行くことも好きだ。そもそも「海外」or「国内」という選択肢の立て方に無理があると私は考えている。

次に「投資をするなら『株式』または『マンション』」という問題を論じてみよう。

筆者は「これは専門家である私でも選ぶことが難しい二択だ。なぜなら、私は「投資をしない」という選択をするからだ。だが「余裕資金としてまとまったお金があり、どうしても投資したい」というのであれば「株式投資」ではなく「不動産投資」を選ぶべきだ」という。

この「専門家」の見解に私はかなり疑問を持っている。そして「不動産投資に較べると株式投資はかなりギャンブル的な要素が強い。株価が上がるか下がるかは誰にも分らず「どの株を購入するか」は予測で投資する他方法がないからだ」という一文を読んで私は唖然とした。

どうも筆者は「投資」と「投機」の違いが分かっていないのではないか?という気がしてきた。株式投資は「値上がり」と「配当」を通じて企業の利益の一部を受け取るもので、長期投資はギャンブルではない。日本株だけを見ていると、バルブ崩壊前の高値には簡単に戻りそうもないが、米国株は確実に値を切り上げている。株式投資は長期的に経済成長の一部を家計に取り込む手段なのだ。一方不動産投資は株式投資に較べて安全なのだろうか?換金性は大丈夫なのだろうか?

これらの問題に言及することなく、不動産投資を勧めるのは如何なものだろうか?特に日本は人口減少の時代。空き家の数は現在の7百万戸から倍増するという予測もある。

いずれにしても、この問題も二者択一で選ぶべきではない。投資の一つの鉄則は分散投資である。ETFの形で不動産や企業株に分散するのが、現代の知恵というものだろう。

ということで、この本の論点の立て方には参考になるところがあるが、結論は自分で考えて判断した方が良い、と私は考えている。まあ、法燈明自燈明である。自分の道は自分の灯りで照らすしかないのである。

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最近出版した電子本

 

「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/

 

「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/

 

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紅葉の北岳・間ノ岳を登る(2)間ノ岳・八本歯

2014年09月29日 | 

9月27日午前11時32分。北岳山荘を出て間ノ岳に向かった。小屋に着いた時は鼻水が止まらず、間ノ岳を見合そうか?とも思ったが、首にマフラーを巻いて、Sさんに貰った風邪薬を飲むと、少しましになったので、先行したSさん、Uさんを追いかけて出発。

Nakasirane

12時20分中白根到着。振り返ると北岳を真ん中に、右に鳳凰三山、左に甲斐駒ヶ岳が見える。ここで昼食。13時26分間ノ岳到着。雲が増えてきた。昼を過ぎると温められた空気が雲を生む。

Ainodakeafternoon

下山途中に振り返った間ノ岳。伊那谷側は雲が覆っていた。この雲のため御嶽山の噴煙は見えなかった。14時42分。北岳山荘到着。トレール・ラン用の靴に履き替えて山道を走ってきたSさんに僅かに遅れてゴールイン。北岳・間ノ岳という本峰第2、第3位の高峰を一日で登るプランは無事終了した。少し疲れたが。

9月28日日曜日この日も快晴。5時50分に出発。朝日を浴びる間ノ岳を撮った。少し細工をしてカメラを「夕焼け」モードにしたところ赤色がきれいになった。

Ainodake

八本歯へのトラバース道は不安定な桟橋が続き、少しスリリング。

Happonba1

Happonba2

6時47分八本歯のコル到着。バットレスの岩場(恐らく第四尾根)を登る人たちが見えた。北岳バットレスは関西の学生には遠く、ついに登らずじまいに終わってしまったようだ。

8時10分二股着。紺碧の空にバットレスの岩壁が屹立している。

Hutamata

「今年の9月はよく山に登った。2週間前は黒部源流の薬師沢、先週が鳳凰山の地蔵岳。3週とも天気に恵まれた。そして少しずつ深まる秋を感じることができる素晴らしい登山だったな」と思う。

二股から一時間半を歩いて、広河原に着いたのは9時51分だった。売店で今シーズン最後のビールと言われた缶ビール2本で3人が乾杯。10時20分の甲府行きバスに乗ると直ぐ睡魔が襲ってきた。

 

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紅葉の北岳・間ノ岳を登る(1)草滑りから北岳へ

2014年09月29日 | 

9月26日金曜日午前9時過ぎにあずさ3号で甲府駅に到着。今回のメンバーは室町山の会の精鋭Uさん・Sさんの二人だ。広河原行のバスの出発時刻は10時なので、単独行の青年と4人でタクシーに乗った。運転手さんに一人3千円でお願いする。バスは1,950円なので悪いdealではない。11時前に広河原到着。登山届を出して、11時9分広河原出発。

Kitadakeasa

これから登る北岳が蒼天の下に屹立している。

大樺沢沿いの道を登っていくと鳳凰三山に連なる山が見えてきた。写真は高嶺あたりだろう。

Takamine

14時二股到着。14時30分白根御池小屋到着。

Oike

担ぎ上げた2リットルの赤ワイン、梅酒、焼酎などでさっそく酒盛り開始。

2006年に建て替えらえた御池小屋は綺麗で感じの良い小屋である。先週の鳳凰小屋とは違い夜も暖かくゆっくり寝ることができた。なお暖かかったのは小屋の設備の違いだけではなく、今週の方が気温そのものも高かったようだ。

9月27日土曜日快晴。

Butttlesmoring

北岳に朝日が当たる中、次々のパーティが出発していく。我々が出発したのは少し遅めの5時54分だ。草すべりという急登の道は高度が稼げて気持ちが良い。途中骨折した人を見た。このルートは北岳に登るルートの中では一番楽だ、と思うが油断は大敵だ(後程稜線から見るとヘリで搬送したようだ)。

7時55分稜線(小太郎尾根)到着。

Yatugatake

八ヶ岳が雲海の上にそびえていた。肩の小屋に向かう途中岩ひばりが先導してくれる。人懐っこく割と近くまで接近できた。

Iwahibari

8時49分肩の小屋到着。ここから北岳山頂は近いが、急に鼻がグズグズしだした。軽いアレルギー性鼻炎なのだろう。鼻が詰まると鼻呼吸がしにくく少し歩行ペースが落ちた。9時56分頂上到着。

Peak

360度の絶景である。先週に引き続きこの日も南アルプスから遠く北アルプスの峰々を見ることができた。

先週登った地蔵岳はかなり低く見えた。

Jizoufromkita

仙丈ケ岳のカールが立派だ。その左手奥には御嶽山の頂上が見えた。

Sennjyougatake

御嶽山の爆発はこの1時間後位のことだった、と後程知った。世の中一寸先は分らない。

北岳頂上から北岳山荘へ下る道は足場の悪いところがあり、登ってきたルートよりは手間がかかった。

Kitadakekudari

10時55分北岳小屋到着。すぐにチェックインを済ませた。「今日は布団1枚に二人で寝てもらうかもしれません」と受付の人が言う(ただし我々は実際のところは一人1枚の布団で寝ることができた。山小屋は早めのチェックインにこしたことはない)。

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