金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

カーナビ時間&登山コースタイムの考察

2016年07月20日 | 

先週北海道登山旅行をしている時、カーナビが示す目的地への所要時間と登山ルートのコースタイムが時々話題になりました。

多くの人は「ナビでは所要時間がこうなっている」「ガイドブック(または地図)ではこうなっている」というのですが、私は余り信用しませんでした。

カーナビ時間については「北海道ではナビが示す時間より早く到着する」傾向があり、「登山時間については概ねガイド本より短くなる」という傾向があるからです。

北海道では一般道路を平均ほぼ時速60kmで走ることができますから、カーナビが示す時間より、単純に残距離を分に読み替えた方が良いと思います。

登山のコースタイムは少々複雑ですが簡単にいうと「ハイカーなどが多い易しい山ではコースタイムは甘めに表示され、健脚ルートではコースタイムは短めに設定される」という傾向があります。

またガイドブックが対象としている読者層がどの辺にあるか?ということも重要です。テント泊まり前提で重たい荷物を背負っていく人を対象にしたガイドブックと日帰り登山を前提にした本ではおのずからコースタイムは異なってきます。

つまり一つのコースに一つのコースタイムがある、という訳ではないのです。

海外トレッキングのバイブル的なガイドブックであるLonely planet社のガイドブックを見ると、コースタイムは大体2時間ー3時間といった幅で示されています。つまり登る人の力量や登り方に幅を持たせて表示しているのです。

私はこれが正しいコースタイムの表示方法だと考えています。

日本人はベンチマーク的な「一本値」を好む傾向がありますが、それは山登りいや山登りだけでなく生き方そのものを窮屈にしています。

多くのの人はサラリーマンとして、目標だなんだかんだといって数字に追い回されて生きてきました。

競技的な登山であれば、目標タイムがん必要でしょうが、遊び登山ではそんなものは必要ありません。

またガイドブックに示されたコースタイムだけを気にしていると、コースタイムがないバリエーションルートを登る時や雪山等コースタイムが当てはまらない時期に山を登る場合はどうするのでしょうか?

それには自分で地図を睨み、あるいはカシミールのような地図ソフトを使って自分で登山所要時間を割り出す以外に方法はありません。

山の楽しみ方は人それぞれであり、一概にコースタイムに縛られた登山を悪くいうつもりはありませんが、私は登山はもっと自由なものでありたいと考えています。

目標やベンチマークに縛られて生きるのはサラリーマン時代だけで十分です。

自由な時間を手に入れた後はもっと伸び伸びとそして自分の速度で歩いて良いのだ、と私は考えています。

そして自分の速度で歩く人は認めるような社会が成熟した社会だと考えているのです。

 

 

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悩ましい私の「百名山」登山

2016年07月20日 | 

登山愛好家の中で話題になるのが「百名山」。深田久弥氏が個人的に選んだ百の名峰だが、いつの間にか一種のベンチマークになっている。

余り山に詳しくない知人からは「学生時代から山登りを続けているのなら百名山は当然制覇したのでしょうね」などと言われて、返事に窮することがある。

私のように若い頃は岩登り・沢登りあるいはスキー登山に没頭してきた人間にとって、ピークハントの代名詞である百名山登山は全く想定外のものであった。

つまり剣岳や穂高岳のバリエーションルート、例えば剣岳チンネの〇〇ルート、滝谷の××ルートを登ることに血道を上げてきた人間にとって岩場のない山は極端にいうと登山対象外だったのである。

それに百名山といったところで、深田久弥氏の個人的なセレクションに過ぎない。自分は自分の基準で好きな山を登ればいいのだ、というのが私の信条だった。

ところがである。今回北海道に4山まとめて登山にいった後、数えてみると百名山の内、ほぼ8割の山に登っていることに気がついた。

つまり登っていない百名山は20座少々なのである。

こうなると「折角だから百名山全部登っちゃうか?」という気持ちも起きてくる。

ただし登っていない百名山の中には、時間的・体力的に少し手間のかかる山が多い。代表的なものは日高の幌尻岳や利尻岳だろう。最南端の宮之浦岳も雨が多い山なので、タイミングを選ぶ必要がありそうだ。

比較的登りりやすい山だが天候に恵まれず、二度登山を断念した焼岳のような山もある。

百名山登頂を今後の目標にするか?あるいは今でどおり「好きな山を好きな時期に登ることを目標にするか?」

多くのブログ読者にとってはどうでもよいことに私は今ちょっと悩んでいるのです。

 

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