先月「ビットコインは詐欺だ。最古のバブルと言われた17世紀のオランダのチューリップバブルより悪い」とビットコインを批判したJPモルガン・チェースのダイモンCEO。
発言が物議を醸したこともあり、もうビットコインについて話はしないと言っていたが、金曜日に行われた国際金融協会で質問された時、再びビットコインを批判した。
If you are stuid enough to buy it, you will pay the price for it one day.
「あなたがビットコインを買うほどの馬鹿なら、いつか対価を払うことになるよ」
率直な物言いで有名なダイモン節の炸裂だ。
ダイモンCEOはビットコインを支えるブロックチェーン技術については有効性を評価したが、政府がサポートしない仮想通貨の価値について理解しないと語った。
ビットコインの価格は金曜日に5,800ドルを超え、年初来6倍の高値を付けた。
私は今のところビットコインにあまり関心がなく、詳しく研究もしていない。
しかし基本的にはダイモンCEOの意見に賛成だ。
ビットコインにしろ、政府(中央銀行)が発行する通貨にしろ、通貨そのものは価値を生む訳ではない。
価値を生むのは通貨を通じて投資された対象、つまり株や債券、不動産などが価値を生むのだ。
というのが私の立場。
価値を生むものへの投資は投資といえるが、価値を生まないものへの資金投入は希少性を追い求める投機ゲームに過ぎないと
私は考えている。
もっともブロックチェーン技術をベースにした仮想通貨(英語ではCrytocurrency暗号通貨)自体は紆余曲折を経ながら決済手段として発展していく可能性は高いと私は考えている。ただしそこに特別の投資価値を見出すのは馬鹿げている。
仮想通貨も通貨であるとすれば本来通貨自体は特別の価値を生むものではないからだ。