WSJが今月59名のエコノミストに米連銀の政策金利引き上げ見通しを聞いたところ、約95%の人が12月のFOMCで金利引き上げを行うと予想した。
先月の同様の調査では、12月の金利引き上げを予想した人は75%だった。
また来年3月に次の金利引き上げを予想する人は58%で、約1/3の人は連銀は6月まで金利引き上げを待つと予想した。
FOMCは10月と11月にも開催されるが、ここで政策金利引き上げが決定されると予想する人はほとんどいない。
その理由はFOMCの後イエレン議長のプレスカンファレンスが予定されていないからだ。
2015年以降4回の政策金利引き上げ決定後に必ずイエレン議長のプレスカンファレンスがあったからだ。
今年内に金利をもう一度引き上げたいと考えてきた連銀と市場の予想はほぼ一致した。
つまり12月の金利引き上げにはサプライズがないということだ。
市場は12月の金利引き上げを完全に織り込んだと判断してよいだろう。