金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

どうして単焦点レンズが人気なのか?

2018年11月12日 | 写真

先日久しぶりにカメラ店(ヨドバシカメラ)に行ったら、店頭を単焦点レンズが賑わしているのでちょっと驚いた。

デジタル一眼(オリンパスペンF)のレンズセットも単焦点レンズになっている。

数年前カメラ店に行ったときは、明るいズームレンズ(たとえばオリンパスズイコーED14-40F2.8)が店の推奨筋だったと思うが、今は単焦点レンズが売りになっている。

その理由を勝手に推測してみた。

1)スマートフォンのカメラ機能が進化して、「写真を撮る」「拡大する(望遠)」などの機能だけではカメラが競争負けする可能性が高まってきた。

2)スマートフォンからカメラの差別化を図るとすれば、写真の美しさやスマートフォンでは出しにくいボケ味を強調する必要が高まってきた。

3)美しい写真やボケ味のある写真をとるには明るいレンズを使う必要があるが、明るいズームレンズは高額である。そこで相対的に単価の安い明るい単焦点レンズを推奨するようになった。

それに単焦点レンズの方が切れ味が鋭い。

4)単焦点レンズは高級なズームレンズより安いので、ズームレンズ1本の値段で複数の単焦点レンズが買える(店から見ると売れる)。カメラ本体の機能的寿命は短いが、レンズの寿命は長い。複数のレンズを売り込むことは顧客の囲い込みにつながる。

5)特にオリンパスのようなマイクロフォーサーズカメラ・レンズは小型化が進んでいるので、複数のレンズを持ち歩く負担感が減少した。

以上が私の推測。

私自身は単焦点レンズも持っているが、山ではもっぱらズイコーED14-40を使っている。高山植物の写真を撮る場合などボケ味に物足りなさを感じることはあるが、携帯性と映像のシャープさのバランスがとれた良いレンズだと思っている。

ただしカメラユーザーが本格化して複数の交換レンズを利用してより美しい写真を撮ろうとすることは歓迎するべきことである。

カメラ愛好者にはシニア層が多いが、シニア層にとって大事なことは「こだわる」ことだ。世の中にはこだわり過ぎてはいけないこともあるが、趣味の世界ではこだわりを大事にするべきだ。こだりが好奇心と向上心を生むからだ。楽な方にばかり走ってはいけないのである。

単焦点レンズVSズームレンズは美しさと楽さの問題なのかもしれない。もっともそれほどカメラの腕前がない私は単焦点レンズの良さをまだ引き出していないのだが・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする