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来年は新興国市場株式が米国をアウトパフォーム?~モルガンスタンレーの予想~

2018年11月27日 | 投資

今年も残すところ一月となった。

気の早い証券会社は、来年の相場見通しを述べアセットアローケーションのアドバイスを始めている。

モルガンスタンレーの見立ては次の通りだ。

  • 米国の経済成長率は今年の2.9%から来年は2.3%に低下、2020年には1.9%になる
  • この結果米ドルは軟化し、ドル建て債務の多い新興国にとってはプラスになる。
  • 今年16%下落したEMCI新興国インデックスは来年には8%上昇するだろう。一方S&P500や欧州株の上昇は4%にとどまる
  • 新興国の中で、ブラジル、タイ、インドネシア、インドなどはオーバーウエイトし、メキシコ、フィリッピン、ギリシアなどはアンダーウエイト
  • 先進国では成長株より割安株を注目

それなりに説得力のありそうなシナリオだが、株屋さんの相場見通しは往々にして外れることが多い。例えば昨年末の今年の株価見通しはもう少し明るいものだった。

もっとも今年はまだ1カ月あるので、売られ過ぎた米国株は急反発する可能性があるだろう。米中貿易交渉の行方次第という面はあるが。

個人的には売られ過ぎた成長株、たとえばアマゾン株などには反発力があると踏んでいるのだがいかがなものだろうか?

確実にいえることは、昨年末より現在の方が世界経済の見通しが悪くなっていることだ。

将来の予想は常に難しいが来年の予想は常よりも難しいと考えておいた方がよさそうだ。

 

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