この前ファックス付き電話機をノジマ電機で買った時、ちょっと値切ってみた。昔は量販店でモノを買うとき、ネットショップの価格表を見せて値切ることを楽しみにしていたこともあったが、最近はあまりモノを買うことがなくなったことや買う場合はネットで注文することがほとんどなので、店員さん相手に値引き交渉をやらなくなったのだ。
ところで値引き交渉を「お願い」ではなく「交渉」にするためにはLeverage(梃子=交渉材料)がいる。「ほかの店ではもっと安く売っている」というのが一番の材料だろうが、この時は他店価格を調べていかなかった。また店が特価をつけている商品だったので他店が安く売っている可能性は低かった。
そこで「朝早く来てお手間をかけずにさっさと買うのだからちょっとおまけをつけてね。例えばSDカードをサービスするとかインクリボンを一本つけるとか」というとインクリボンを一本つけてくれた。ざっと3%の値引きである。
「朝早く来た」なんていうのはこちらの都合なので「交渉」ではなく「お願い」だったのだが、販売員が値引きをする理由を考えてあげた訳である。
何でもかんでもまけろ、まけろ、というのは品を重んじる大人のするべきことではないが、軽いワンプッシュ位はコミュニケーションの範囲だろうと思った次第。