ファックスはほとんど使わなくなった。
今たずさわっているボランティア関係の連絡もすべてメールだ。
ところが先日中学校時代の同級生の女性が開く演奏会の案内が来て、返事はファックスで送るように指定されていた。
僕らの年代だからメールじゃなくてファックスなんだよね、と思いながらファックスを送ってテレビを見ていると突然固定電話が鳴った。
出てみると電話の相手は演奏会を開く同級生の女性だった。
「〇〇ですけど、今真っ白いファックスを頂きまして・・裏表逆じゃありませんか?」
「いやー、ごめんなさい。最近ファックスを送ることが少ないものだから間違っちゃいました。・・・・でも久しぶりにあなたとお話できて良かったです」と私。
僕たちは京都の中学校に通っていたけれど、5,6年前から東京周辺に住む同期生が年一回集まって同期会を開催していた。
演奏会を開く女性とも年に一度同期会で会うことを楽しみにしていたが、コロナで見送りになり、開催の目途が立っていない。
中学時代の同級生、特に女性の同級生とは同期会でもないと話をする機会がないだけに他愛もない数分の電話が妙に楽しかった。
特に元気で活躍している人の話を聞くのは楽しい。
ファックスといえば、昔会社に勤めていたときに、部下がファックスを違う相手に誤送信し、重要情報の漏洩だとかなんとかであちこちにお詫びをして回った苦い経験がある。
ファックス番号は無意味な数字の羅列なので押し間違いをする可能性が高いのだ。だから電子メールが利用され始めると私は直ぐにメール派になり、極力ファックスを使わないようになった。
そのため今回自宅のファックス操作を間違って白紙のファックスを送ってしまったのだが・・・
まあ今回は失敗の余禄の方が大きかったが大抵の場合過ちのコストは高いだろう。もっとメールが普及してくれると助かるのだが。