金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ファックス、裏表の間違いも時には福の神

2021年09月18日 | うんちく・小ネタ
 ファックスはほとんど使わなくなった。
 今たずさわっているボランティア関係の連絡もすべてメールだ。
 ところが先日中学校時代の同級生の女性が開く演奏会の案内が来て、返事はファックスで送るように指定されていた。
 僕らの年代だからメールじゃなくてファックスなんだよね、と思いながらファックスを送ってテレビを見ていると突然固定電話が鳴った。
 出てみると電話の相手は演奏会を開く同級生の女性だった。
 「〇〇ですけど、今真っ白いファックスを頂きまして・・裏表逆じゃありませんか?」
 「いやー、ごめんなさい。最近ファックスを送ることが少ないものだから間違っちゃいました。・・・・でも久しぶりにあなたとお話できて良かったです」と私。
 僕たちは京都の中学校に通っていたけれど、5,6年前から東京周辺に住む同期生が年一回集まって同期会を開催していた。
 演奏会を開く女性とも年に一度同期会で会うことを楽しみにしていたが、コロナで見送りになり、開催の目途が立っていない。
 中学時代の同級生、特に女性の同級生とは同期会でもないと話をする機会がないだけに他愛もない数分の電話が妙に楽しかった。
 特に元気で活躍している人の話を聞くのは楽しい。
 ファックスといえば、昔会社に勤めていたときに、部下がファックスを違う相手に誤送信し、重要情報の漏洩だとかなんとかであちこちにお詫びをして回った苦い経験がある。
 ファックス番号は無意味な数字の羅列なので押し間違いをする可能性が高いのだ。だから電子メールが利用され始めると私は直ぐにメール派になり、極力ファックスを使わないようになった。
 そのため今回自宅のファックス操作を間違って白紙のファックスを送ってしまったのだが・・・
 まあ今回は失敗の余禄の方が大きかったが大抵の場合過ちのコストは高いだろう。もっとメールが普及してくれると助かるのだが。
 
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中国恒大(Evergrande)を中国政府は救済するのか?

2021年09月18日 | 投資
 中国の大手不動産デベロッパー中国恒大が資金繰りに苦しんでいることは、相場に関心のある人の耳には入っているニュースだろう。
 この問題についてBarron'sはダウジョーンズのDenton記者の署名記事を掲載している。
 記事はまず「中国恒大は来週期日が到来する債務が支払えない。投資家は注意すべきである。」と書き出す。
 中国政府は既に銀行に対して、中国恒大は9月20日期日の債務を支払うことができないだろうと通知した。また人民銀行は流動性危機を回避するために銀行システムに140億ドル相当の流動性を供給した(ブルンバーグによる)。
 中国恒大は破綻に一歩近づくことになり、今の関心事は「中国政府が中国恒大を救済するのか?それとも破綻させるのか?」「中国恒大の破綻は中国以外の金融市場にどれほど影響を及ぼすのか?」ということに移っている。
 記事によると中国の国有新聞は「中国恒大は『大き過ぎて潰せない』というシナリオを期待するべきではない」と警鐘を鳴らしている。
 もっともUBSのアナリストは完全な清算よりもリストラの可能性が高いという見方を示している。
 大和総研の見立てでは中国恒大の有利子負債は5,700億元でこの中には銀行以外からの債務(社債など)が含まれている。一方2020年の中国の銀行全体の利益は1.9兆元なので、中国恒大の破綻を銀行は吸収できるということになる。
 しかし中国恒大は「中国の280の都市で1,300の不動産プロジェクトを手掛け」「グループとして電気自動車、ヘルスケアなど広範な分野に手を出し」「20万人の従業員を抱え、また間接的に毎年380万人の雇用を生み出している」グループだ。破綻が経済や消費者の生活に与える影響は大きいだろう。
 私は中国政府が中国恒大をどう処理するか判断する材料を持ち合わせないが、来週は注意して見ていこうと思う。
 なお中国恒大問題が一部の低格付債券やデフォルトスワップには影響を及ぼすことはあるが、世界の金融市場に与える影響は限定的ではないか?と考えている。今のところ。
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「3人の魔女(メジャーSQ)の日」で米株下落

2021年09月18日 | 投資
 昨日(9月17日)S&P500とナスダックは0.9%、ダウは0.5%下落した。
 株価が下落した理由の一つは昨日が3人の魔女の日Triple witching dayと呼ばれる「株価指数先物取引」「株価指数オプション取引」「個別株オプション取引」3つの取引の期限でボラティリティが上昇したからだ。
 投資家が、来週開催される連銀の連邦公開市場委員会で金融政策の方向がよりはっきりするのを待ちたいと考えたことも相場を下げる要因だったろう。
 アメリカ食品医薬品局がバイデン政権が考えている全面的なブースター接種(3度目のワクチン接種)について否定的な見解を示した(ただし65歳以上については有効性を認めた)ことも、マイナス要因だったかもしれない。
 株価が弱含むと投資家は過去のトレンドにヒントを探す。
 9月は株価が下落する傾向が強い月だが、特に下落は月の後半に起こっている。先物取引等の期限が重なる第三金曜日が月後半の下落のスタート点になっているのかもしれない。
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