金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

パンデミックが変えるアメリカの働き方~大量自主退職の動き

2021年11月02日 | うんちく・小ネタ
 パンデミックの影響で自主的に仕事を辞めるアメリカ人が増えている。
 米労働省の統計によると8月に非農業部門で仕事を辞めた人の数は430万人に達した。
 この現象はThe great resignationと呼ばれている。直訳すれば大辞任だが、大量自主退職の方が適切だろう。
 自主退職の背景には、コロナ危機で命の重要性や自分の人生の意義を見つめなおし、より充実した生き方を求めて職を変える人が増えているということだ。
 CNBCはある調査によると、フルタイム従業員の46%が転職先を探しているか、転職を真剣に考え始めているということだ。
 このことは優秀な社員を引き留めようとする雇用者側の動きにもつながっている。
 この大量自主退職の動きがアメリカの社会や経済にどのような影響を与えるのか今後調べ考えてみたいが、働き方改革が進むことは間違いない。
 コロナ危機は多くの人の命を奪い、社会経済活動を停滞させたが、社会に新しい動きをもたらしている。動きがもたらされるのは、アメリカのように働く人が自分の生き方を第一に考える社会でもっとも顕著だが・・・
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日本株はオワコン、釣果を狙うなら池を出て大海へ

2021年11月02日 | 投資
 今日(11月2日)の日経新聞朝刊一目均衡に「日本株はオワコンか」という記事がでていた。オワコンは終わったコンテンツ。つまりブームが去ったアニメや商品だ。
 記事はこう述べている。
 国内の機関投資家は「日本株はどうせだめだ」と考えているので、売りもしないし買いもしない。だから海外投資家のちょっとした動きにも大きく振幅する。
 巨大ハイテク企業がない日本株の魅力は米国株の足元にも及ばないと考えられてもしかたがない。
 だが目を凝らせばキッコーマンのようにGAFAに匹敵する株価上昇を演じている日本企業だったあるのだ。
★    ★    ★
 たしかにキッコーマンの株価は伸びている。目を凝らせば他にも素晴らしい株価上昇を演じている会社もあるだろう。
 だがそれは池の中のヘラブナのようなものだ。その道の玄人には狙い甲斐のある大物かもしれないが、一般の人には釣るのが難しい。
 一般の投資家はインデックスか有名銘柄を買う。TOPIXを買うかS&P500を買うか、あるいはトヨタを買うかマイクロソフトを買うかといった選択だ。
 投資で大儲けを狙う必要はない(外れるリスクも高いからだ)が、3~4%のリターンを狙うなら企業の活力が高い米国株を中心に投資するのが筋というものだろう。
 こちらは海釣りの世界だ。船頭さんがしっかりした船に乗れば初心者でもそこそこの釣果は得られるはずだと私は経験から判断している。
 
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