パンデミックの影響で自主的に仕事を辞めるアメリカ人が増えている。
米労働省の統計によると8月に非農業部門で仕事を辞めた人の数は430万人に達した。
この現象はThe great resignationと呼ばれている。直訳すれば大辞任だが、大量自主退職の方が適切だろう。
自主退職の背景には、コロナ危機で命の重要性や自分の人生の意義を見つめなおし、より充実した生き方を求めて職を変える人が増えているということだ。
CNBCはある調査によると、フルタイム従業員の46%が転職先を探しているか、転職を真剣に考え始めているということだ。
このことは優秀な社員を引き留めようとする雇用者側の動きにもつながっている。
この大量自主退職の動きがアメリカの社会や経済にどのような影響を与えるのか今後調べ考えてみたいが、働き方改革が進むことは間違いない。
コロナ危機は多くの人の命を奪い、社会経済活動を停滞させたが、社会に新しい動きをもたらしている。動きがもたらされるのは、アメリカのように働く人が自分の生き方を第一に考える社会でもっとも顕著だが・・・