ボランティアで週2回ほど私が住んでいる市に住んでいる外国人の人に日本語レッスンを行っています。日本語レッスンといっても体系的に文法などを教えている訳ではなく、会話をしながら日本語に慣れてもらうという対話の機会を提供しているということです。
話題は外国人の方の前の週の活動を日本語で説明して貰うことから始めています。今日はカナダから来て日本の専門学校で英語を教えている30代後半位の男性と対話をしました。
彼は先週清澄庭園に行き、そこで「涼亭」という建物を見つけ、「涼亭ってどんな意味?」という質問をしてきました。
私は10年ほど前に地下鉄清澄白河駅に近い清澄庭園に行ったことはありますが、庭園の中の建物まで正確に覚えていませんでした。
そこで彼に「涼亭というのは、涼しい建物という意味で池のほとりの茶室だろう。夏にくつろぎ、客人をもてなす場所として涼=coolという字を持ってきた固有名詞じゃないかな?」というその場の回答をしました。
ワードなどで「りょうてい」と打って漢字変換をすると料亭は出てきますが涼亭は通常出てきません。そこで固有名詞と判断したのですが、後で調べてみるとその判断は必ずしも正しいものではありませんでした。
ネット上の辞書を調べると「涼亭」という言葉は中国語から来ていて、池のほとりの東屋を指しています。そういう意味では普通名詞ですが、インターネットで「涼亭」を検索すると蕎麦屋の名前と並んで清澄庭園の涼亭が出てきます。池のほとりの東屋として清澄庭園の涼亭はつとに有名なので固有名詞化しているとも言えなくはない・・・弁解がましい話ですが。
なおカナダ人の彼には簡単に経緯を説明して、涼亭は普通名詞です、と訂正メッセージを送っておきました。
知っているようで分かっていない日本語。次から多少でも疑問を持ったらその場でインターネットで調べてみます。