金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

マイナンバーカード健康保険証、初めて使ってみましたが・・・

2021年11月15日 | デジタル・インターネット
今日(11月15日)田無駅前のウエルシア薬局で初めてマイナンバーカードを健康保険証として使ってみました。
 ウエルシア薬局でマイナンバーカードが使えることは厚生省のホームページで確認済です。
 薬局で「マイナンバーカードで健康保険証を提示したい」というと受付の中年女性が「マイナンバーを使うのは初めてです」とカウンターの奥のビニールカバーで覆われた読み取り機の前に案内してくれました。
 マインバーカードを読み取り機の下の口に置くと暗証番号認証か顔認証かを聞いてきましたので暗証番号認証を押して4桁の番号を入力すると完了です。
 さてこれで何が変わり何ができるのでしょうか?
マイナポータルを見ると「お薬手帳」のように投薬情報が記録されることになっていますが、帰宅後マイナポータルを確認しましたが、薬剤情報は載っていませんでした。
ポータルサイトに注記があり「毎月11日頃に前月に診療した情報を追加更新します」とありますから、仮に今日の薬購入が登録されたとしてもデータの更新は約1ヶ月後になる訳です。
 紙ベースの「お薬手帳」であれば、その場で紙ベースの調剤情報を手帳に貼り付けますからリアルタイムで情報が更新される訳ですね。
 ネットワークを使いながらリアルタイムの情報更新ができないことに疑問を感じますね。
 結局のところ今マイナンバーカードを健康保険証に使うメリットは何もなさそうだということが確認されました。
 マイナンバーカード普及のために取得者にポイントを配るなどという愚策が提言されていますが、マイナンバーカードを普及させる上で必要なことは「これを使えば具体的にこのようなメリットがある」ということを示すことです。
 「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」なのです。

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自分を弱く見せる表現は避けよう

2021年11月15日 | うんちく・小ネタ
 先日日本語をボランティアで教えている中で、カナダから来て日本の専門学校で英語講師をしている人から「もっと長い文章で日本語を話せるようになりたい」というリクエストを受けました。
 彼によると専門学校の同僚たちは長い文章をしゃべっていてそれが格好良く響くらしいのです。中国系カナダ人で3年ほど日本にいる彼は短い会話はできますし、簡単な日本語のメールは読んで短い返事を日本語で書くことができます。
 それで十分だと思いますが、どうも日本人のダラダラとした語り口が良く聞こえるようです。
 これに対して私は「文章は箇条書きのように短い方が良い」「話はできるだけ具体的にする方が良い」「誰が聞いても同じ解釈になる表現が良い」と話をしました。
 この話をした背景には最近CNBCで読んだWant to sound more confident? Avoid these 11 words and phrases that make you look 'weak', say grammar experts (もっと自信に満ちた話し方をしたい?だったらあなたを「弱く」見せる11の単語や表現を避けなさい、と文法の専門家は言っています)
という記事が頭に残っていたからです。
 この記事は数日にわたって「話題」の上位に上がっていました。このことは日本人よりは自信に満ちた話し方をするアメリカ人のビジネスパーソンでも「もっと自信にあふれた話し方をして聞き手の共感を得たい」と考えている人が多いことを示しています。
 直接この話をカナダ人の彼にはしませんでしたが、日本語を勉強しているうちに日本語会話が持つ弱々しさに嵌ってしまってはいけないと考えた次第です。
 CNBCが上げていた11の例には英語固有の表現もあるので全部は紹介しませんが日本語にも共通すると思われる部分を一部紹介してみましょう。
【Maybe we should tryを止めてLet's tryとかIt's a good idea to tryという】
 「やってみるべきかも」という代わりに「やりましょう」「良いアイディアだからやりましょう」と言おう、ということです。
 Maybeの中には「起きるかもしれないし、起きないかもしれない」という意味が含まれています。あなたが主体的にそのアイディアを取り上げる時には弱々しい印象を与えるので強くやろうというべきなのです。
これは記事の話ではなく、私が銀行に勤めていた20年以上の前の話ですが、会議で発言する前に「素人考えですが」とか「ジャストアイディアですが」という前置きをする人が多く、私はいつも強い違和感を覚えていました。
 会議は専門家が責任ある意見を交換し、新しいアイディアを生み出していく場で、素人考えを聴く場でもなければ、熟慮を経ない思いつきを聴く場でもありません。
 これらの前置きは、自分の意見の責任を回避しようという保険行為に過ぎません。前置きをしないといけない人は発言する資格はないというべきです。
 CNBCの記事ではNeedless to say(いうまでもなく)とかIn my opinion(私の考えでは)というったフレーズは不要だから省きなさいと言っています。
 何故なら述べるのはあなたの意見なのでわざわざ断る必要はないからです。
 冗語を省き、短く力強い文章で語りかける、これが相手の気持ちに届く話し方であることは、日本語も英語を変わりはありません。
 

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