少し前に昨日の米国株市場はメタバース(旧フェイスブック)の決算に対する失望売りでインデックスは大幅下落とブログに書いた。しかしその後発表されたアマゾンの好決算を好感して夜間取引の先物市場は値上がりしている。
米国の株式市場を睨みながら相場を張っている日本株トレーダーの人たちはキョロキョロしているかもしれない。
この時期方向感がはっきりしていることは、好決算と収益見通しが明るい会社の株は買われ、その逆の会社は場合によっては必要以上に売り叩かれるということだ。
CNBCによると一株当たり利益は予想3.75ドルに対し、5.80ドルと好調。クラウド収入は予想を若干上回る178億ドルだった。
アマゾンの株価は時間外取引で396ドル(14%)上昇した。これはメタバースの株価急落の対局をなしているが、アマゾンの広告収入の伸びや電気自動車への投資が成果を上げていることを投資家が好感したことによる。
アマゾンはこれまで「その他収入」に包括されていた広告収入を始めて公表した。それによるとアマゾンの広告収入は対前年比で32%増え、第4四半期の売上高は97億ドルに達した。アマゾンにとって広告収入は付足しのようなものと見られていたが、いまや同社の広告収入はグーグル、フェイスブックについて米国市場で3番目だ。
またアマゾンはプライムメンバーシップの会費引き上げを発表した。年会費は119ドルから139ドルに引き上げられ、新会員には2月18日から既存会員には5月25日から適用されるということだ。
アマゾンはパンデミックの影響で人件費高騰などの問題を抱えながらも、プライムメンバー会費を引き上げることでコストを吸収しようとしているのだ。
ユーザが年会費を引き上げても付いてくるという判断のもとにだ。
またアマゾンが電気自動車のスタートアップ・リビアンに行った投資もだ4四半期に120億ドルの利益をもたらしたことも好感された。
個別企業の決算により大きく振り回される株式市場のドラマはプラスで終わるのか?はたまたマイナスなのか?