今日(2月15日)の読売新聞朝刊に高知県黒潮町で、タブレット端末を使って理学療養士が高齢者のリハビリ運動を支援する実証実験が始まったという記事がでていた。
記事の中には書かれていないが、リハビリ運動などで支援が必要な高齢者の方の中に公民館等の施設に行けずに困っている人が増えていることが想像される。
身近な例では家内が毎週行っているトリム体操の教室の先生が別の教室でコロナ感染者が発生したため2週間教室を閉鎖するということがおきた。
このようにして運動する機会が減っている高齢者が増える傾向にあるようだ。もちろん2週間程度体操を休んだからといって直ちに体調が悪化する訳ではないだろうが、運動の習慣が途切れると潜在的にフレイルのリスクが高まる。
厚生労働省は「プラス10で健康寿命をのばそう」というキャンペーンを行っているが、これは普段よりもう10分体を動かしてより健康になろうという提案である。厚生労働省は65歳以上のシニアについては筋肉トレーニングやスポーツなどを含めた身体活動を1日40分以上行うことを推奨しているからプラス10分なら50分ということになるかもしれない。
また色々な情報を合わせてみると、健康維持のためには散歩などの軽い運動だけではなく、筋力を維持する筋肉トレーニングが必要だと述べる専門家が多い。効果的な筋力トレーニングには、コーチによるアドバイスやマシーンの利用が良いようだ。黒潮町の実証実験は、タブレットを利用した遠隔トレーニングということで、今後このような試みは増えるだろう。
だがやはり時々は対面でトレーナーのアドバイスを受けながらトレーニングをしたいと思う。
コロナの感染リスクは感染者数や死亡者数という数字で今目の前にあるが、見えないところでサルコペニア(加齢におる筋肉量の低下)やそれによるフレイル(虚弱化)のリスクが高まっていると思う。
識者はそろそろこれについても警鐘を鳴らすべきだとと思うが・・・