今週米連銀はFOMC(連邦公開市場員会)で政策金利をどうするか決定する予定だ。大方の予想は目先の政策金利は据え置くというもので、市場が注目するのはその先の利下げ開始時期がいつになるか?ということだ。
FOMCを前にしてダウは年初来の高値を更新した。ニュースを見ると「FOMCを控えて様子見なので動きは限定的」といった論調が多い。
だが過去のデータを知る投資家は、この時期にリスクを取って株の買い増しに動いているのだろう。
それを裏付ける話がWSJのMoney moves to make if you're expecting the Fed to lower interest ratesという記事に出ていた。
記事はBlackRockが1990年から行った調査を紹介している。
それによると最初に政策金利が引き下げられてから半年以内に株式を購入した時の平均リターンは15%だったが、Rate-pause periodつまり「利上げから利下げへの転換期間」に株式を買っておくとリターンは21%になったということだ。
もし連銀が今月のFOMCで金利を据え置き、3月から利下げに転じるとすれば現在がこのRate-pause periodになる訳だ。
ちなみにフェドウォッチによると3月に利下げが行われる可能性は43%前後で5月に利下げが行われる可能性は75%ということだ。
日本では1月から新NISAが始まる。新しい非課税枠で株式投資を始めようと手ぐすねを引いている人もいるだろう。米国株に投資する良い機会かもしれない。